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#ルパン三世 異世界の姫君 6巻 評論(ネタバレ注意)

至宝「存在しない国の金貨」を盗みに入ったルパン三世一味は、盗みは首尾よく成功したものの、ICPO銭形警部の追跡を振り切るためにバラけたところで、それぞれが潜った扉を通じて中世ファンタジー異世界へ。

アイソプミア王国。

『ルパン三世 異世界の姫君』6巻より(モンキー・パンチ/エム・ピー・ワークス/内々けやき/佐伯庸介/秋田書店)

人間とエルフとドワーフの3つの種族による協定で成り立つ連合王国。しかし王宮は怪しげな魔女に壟断され、王国中を陰謀の影が覆っていた。

次元はドワーフの里で、五右衛門はエルフの森で、それぞれモンスターを退治するなどしつつ現地に馴染みつつ仲間との合流を目指し、亡命同然に家出し連れ戻される途中の王女を行きがかり上の都合で誘拐したルパンは、彼女の依頼で国盗りを目指すこととなった。

『ルパン三世 異世界の姫君』6巻より(モンキー・パンチ/エム・ピー・ワークス/内々けやき/佐伯庸介/秋田書店)

という、ルパン三世のお馴染みの一味が銭形ごと異世界ファンタジー世界に転移してしまうコミカライズ。

バラバラに転移したルパン・次元・五右衛門がそれぞれ旅の伴侶となったヒロイン(王女・エルフ美少女・ドワーフ美少女)を伴って合流、銭形警部もやってきて騎士団と共にルパンを追い、不二子は悪い魔法使いが牛耳る王宮に潜入して虎視眈々と漁夫の利を狙う、といつもの体制に。

物語のキーになりヒロインでもある王女が体制側である魔女に攫われ、ルパン一味が王女の奪還に王都に乗り込んで…というところ。

『ルパン三世 異世界の姫君』6巻より(モンキー・パンチ/エム・ピー・ワークス/内々けやき/佐伯庸介/秋田書店)

魔女の口から語られた王国の歴史と魔女の秘密。「生き残ってしまった魔女」の物語。

そしてルパンと銭形が正体を暴く、真の黒幕。

ということで、伏せられていた全てのカードがオープンにされ、ガチンコ肉弾戦のラストバトル。

『ルパン三世 異世界の姫君』6巻より(モンキー・パンチ/エム・ピー・ワークス/内々けやき/佐伯庸介/秋田書店)

王城に迫り来る魔物の大軍勢、それと対峙する次元と五右衛門、異世界オールスターズ。

一方の玉座では三段変形フリーザ様と化した黒幕と対峙するルパンと銭形。

ルパンシリーズを通じて珍しいぐらいのルパンの肉弾格闘戦、『鉄拳2』みたいなっとる!

銭形との連携技コレ「二重の極み」ではw

『ルパン三世 異世界の姫君』6巻より(モンキー・パンチ/エム・ピー・ワークス/内々けやき/佐伯庸介/秋田書店)

『ルパン三世』的に考えれば、謎が全て明かされた後のバトル描写はある意味「消化試合」ではあるんですけど、ルパンファミリーがバトルの見せ場で戦線を維持しつつ、最後のトドメはやっぱ姫と王子と魔女の、異世界組ですかね。

あと今巻、不二子が行方不明だなw ラストで美味しいところを虎視眈々と狙ってそう。

残りは1冊か2冊か。

自分の唯一の懸念は、ややもするとハッピーエンドから取りこぼされかねない魔女の行く末。

魔女に、魔女にもハッピーエンドを!頼む!

 

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