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#めんつゆひとり飯 6巻 評論(ネタバレ注意)

黒髪おさげで八重歯で面倒くさがりで何でも麺つゆで食う女・面堂 露(めんどう つゆ・26歳独身)、略して"めんつゆ"がヒロインの、お料理・グルメ4コマ。

八重歯アピールのためかほぼ口半開きでアホの子みたいで可愛い。

その他、社長秘書で味噌も自家製の料理上手で料理警察な人妻の十越さん、カツサンドをおかずに白飯を食う主任の元イケメンのデブ、元イケメンのデブに片想いのヘルシー派のストーカー後輩OL、なぜか単語でしか喋れず秘書の通訳なしでは社員と会話が成り立たない女社長など。

大丈夫かこの会社。

『めんつゆひとり飯』6巻より(瀬戸口みづき/竹書房)

心に美人同僚のイマジナリー飼ってる時点で既にヤバいけど、ヘソ出しチアガールのコスプレさせるとかそのうち告訴されるぞ。可愛いけどよ。

今巻なにげに十越さんがチア・水着・婦警などコスプレ七変化状態ですよねw

可愛い、見やすい、わかりやすい、美味しそう、参考になる、とても楽しい、とお料理4コマ漫画の要件を完璧に満たしてる作品。

基本はズボラ飯系の露と正統派家庭料理の十越さんの料理に向き合うスタンスの対立・もしくはボケツッコミ。

キャリアも長く毎回テーマを持った4コマ作品を描く、職人肌系の4コマ漫画家の、現在その頂点あたりにいる面白さの漫画家さんかなと思います。

『めんつゆひとり飯』6巻より(瀬戸口みづき/竹書房)

ウグイスパンにもウグイス入ってなかったんだぜ。

この人の別作『ローカル女子の遠吠え』と合わせて最近何度も読み返してます。

王道ネタも面白いのと、最近めっきり女子高生に占拠された4コマ界において、キュートでチャーミングな社会人女性たちを描き続ける漫画家さん。

王道4コマとして楽しみつつ、(いわゆる「きらら系」ではないんですが)キャラ萌えも楽しめるという、一粒で二度美味しいタイプの作風。

この人の作品は、楽しい気分で入眠するべくベッドで寝入りまでタブレットで読む、ヘビロテレギュラー一軍なので、1冊でも増えてくれるのすげーありがたいです。

『めんつゆひとり飯』6巻より(瀬戸口みづき/竹書房)

水着回だ!

基本的には会話芸なので、人間関係の「⚫︎⚫︎さん×⬛︎⬛︎さん(×▲▲さん)」の組み合わせのバリエーションが、ネタの基盤になっている作品。

「めんつゆの職場」「めんつゆの実家」「お姉ちゃんの職場」「十越さんの家庭」「十越さんの弟」がそれぞれ島のように「人間関係の舞台」として浮いていて、中心キャラであるめんつゆと十越さんがいくつかの島を行きつ戻りつする構造。

『めんつゆひとり飯』6巻より(瀬戸口みづき/竹書房)

なんですが、今巻はこれまで分断されていた島を越えてクロスオーバーするように「お姉ちゃん×十越さん」の新しい組み合わせも発生。

日常ものでこの「見たことがない組み合わせ」展開が始まると、ここまで育ててきた実りの「収穫期」というか、一気に作品が豊かになるように感じますねw

あと以前からなのか今巻からなのか、めんつゆと十越さんが妙にイチャイチャしてるというか、なんか百合百合しいですよねw

『めんつゆひとり飯』6巻より(瀬戸口みづき/竹書房)

またイチャイチャしてるぅ…

お料理4コマなんでもちろん性愛に発展する可能性は皆無ながら、読者の反応に応えてのものなのか、作者自身が萌えてるのかよくわかりませんが、『ハコヅメ』と同じく、読者に主要キャラ二人の関係の百合要素を匂わせるのを明らかに作者自身も楽しんでるよなっていうw

『めんつゆひとり飯』6巻より(瀬戸口みづき/竹書房)

クッソワロタ。

ネットスラングの概念を取り入れて「現在の時代の気分」を取り入れつつも、「尊い」「クソデカ感情」などの流行り言葉を敢えてダイレクトに使わずに希釈することで、10年20年先も陳腐化せずに違和感なく読めるように普遍性を持たせてるのも、作品を「描き捨て」にしない作者の愛を感じますよね。 ←リアクションと感情がでかい

 

 

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