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#MFゴースト 17巻 評論(ネタバレ注意)

『MFゴースト』は『頭文字D』と同じ世界観、あっちが基本的に90年代を舞台にした作品であるのに対し、こっちは202X年が舞台の続編という位置づけです。大体20〜30年後?という感じ。前作の登場人物たちがおじさんになって脇役で大量に登場。

前作主人公の藤原拓海も、本人は登場こそしないものの、主人公の師匠としてやたら名前がたくさん登場。

『MFゴースト』17巻より(しげの秀一/講談社)

国産車での公道マッチレース(脱法)だった前作に対して、今作は海外製のゴージャスなハイエンドスーパーカーが公道グランプリレース(遵法)を繰り広げるという、クルマ好きには眼福な作品。

レースシーンパートは基本的にはクルマがグルグル走って解説やドライバー自身がブツブツ言ってるだけの漫画なので、そういうのが苦手な人はやめときましょう。

『MFゴースト』17巻より(しげの秀一/講談社)

かっこいいレースシーンと、小出しにされる大ヒット作『頭文字D』のキャラ達の気になる後日談、この2つの撒き餌に寄ってきた硬派な読者たちに、作者の個人的な趣味嗜好であるところのラブコメを無理やり読ませるという、訳のわからない漫画になってきましたが、現にレースシーンはかっこいいし、藤原のその後は気になるし、個人的にはラブコメも大好物なんで全然構いませんがw

第4戦、夏の終わりの高速バトル、「シーサイドダブルレーン」。

『MFゴースト』17巻より(しげの秀一/講談社)

主人公含む「三強」と呼ばれる有力選手がアクシデントで順位を大きく落とす波乱の序盤をへて中盤へ。

精密機械、魔女、沈黙の芸術家、なんかすごい新人、の4人が繰り広げる、トップが一瞬にして4位に転落する事態が一再ならず発生するデッドヒート。

見どころはドイツ男とブリテン女の猛烈な毒の吐き合いに、解説の須藤京一が俺を忘れるなとばかりに「電気自動車なんてゴミ」!!

『MFゴースト』17巻より(しげの秀一/講談社)

今巻、いつにも増して仲が悪くて口が悪いなーお前らw

そんな中、主人公・カナタの、というよりは「カナタ+86」の強みと弱みも浮き彫りに。

操縦技術と車体の軽さを活かした高速コーナーリングと、スリップストリームの利用が武器であるのに対し、レースの駆け引き経験値と馬力の不足。

主人公ながら実は未だMFGでトップでチェッカーを受けたことがないカナタが、トップ争いを繰り広げつつファイナルラップへ。

『MFゴースト』17巻より(しげの秀一/講談社)

クリーンな主人公の対照としてのラフでダーティなライバル役が、「ラムだっちゃ」ポジションのセカンドヒロインなの、ちょっと変わってて面白いねw

過去最大のチャンスに、次巻予告では「師・藤原拓海の系譜!」とのアオリが躍ります。

これは次巻、熱いファイナルラップになりそうな。

「藤原拓海の系譜」って、基本アレだよな。

『MFゴースト』17巻より(しげの秀一/講談社)

対戦相手も読者も「マジかよ」「そんなんアリかよ」って、びっくりするやつ。

 

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