
西暦158年、アントニヌス・ピウス帝が統治するローマ帝国。たぶん前作から20年?
皇帝お抱えの浴場技師ルシウスは、永き繁栄がもたらした帝国文化の堕落と退廃を憂いていた。
ローマの流行にノれずに仕事もパッとせず、あと5年前に嫁のサツキが行方不明になって凹んでいた。

『続テルマエ・ロマエ』1巻より(ヤマザキマリ/集英社)
そんなルシウス技師にアントニヌス・ピウス帝から呼び出しがあり、帝の生まれ故郷・ラティニウムの浴場の再建を託される。
死期を察した皇帝の最後の願いを叶えるべく老朽化したラティニウムの温泉に試しに浸かってみた技師ルシウスは、20年ぶりに「平たい顔族」が営む温泉へと、再びタイムスリップするのだった…
という、大ヒット作『テルマエ・ロマエ』の続編。
出版社はKADOKAWAから集英社に移籍。なんでしょね。

『続テルマエ・ロマエ』1巻より(ヤマザキマリ/集英社)
前作、1〜3巻ぐらいまでは単行本発売リアルタイムで自分も読んでたんですが、
「出オチでネタの繰り返しだな」
と思って途中までしか読んでませんでした。
本作今巻を見るに、
・前作から20年経ったらしい
・その間、日本へのタイムスリップは起こらなかったらしい
・皇帝がハドリアヌス帝からアントニヌス・ピウス帝に交代
・前作でサツキという平たい顔族の女性と結婚し、男児を設けたらしい
・前作と今巻の間、作中5年前に行方不明になったらしい
・それ以来ルシウス技師はパッとしないらしい
ぐらい。
あとは、あの、基本的には「出オチでネタの繰り返し」ですw

『続テルマエ・ロマエ』1巻より(ヤマザキマリ/集英社)
日本へのタイムスリップが再び起こり始めたルシウス技師は、再びああいう感じで活躍し始める、という。
①古い浴場の再建・新しい浴場建設のオーダー
②試しに入浴したら溺れて日本にタイムスリップ
③タイムスリップ先の日本の温泉・浴場でアイデアを得る
④なんかローマに戻ってアイデアを再現というかパクる
⑤ルシウス!ルシウス!(「U・S・A!U・S・A!」のノリで)
の繰り返しなんで、基本的には参照する温泉の特性を絡めて変化をつける感じ。
なんですけど、続編である本作は縦軸らしきものが。

『続テルマエ・ロマエ』1巻より(ヤマザキマリ/集英社)
・5年前に行方不明になった妻・サツキの行方
・日本で5千もの温泉を発見したと言われる弘法大師への憧れ
タイムスリップ先も(年代不明の)「現代」だけでなく、今巻では1925年頃、大正14年頃の日本にもタイムスリップ。
温泉にまつわる歴史上の有名人と絡む幅が。
自分が読んでなくて知らないだけで、前作でもこのパターンあったんですかね?
自分の記憶もうっすらですが雰囲気は前作を継承してル感じで、前作完走した人は引き続き楽しめると思います。

『続テルマエ・ロマエ』1巻より(ヤマザキマリ/集英社)
ネタ元の温泉の解説ページも充実していて、温泉行きたくなりますねw
自分も先日ゲームでプレイした『アサシン クリード オリジンズ』が舞台が紀元前48年頃の古代エジプト・古代ローマで、
カエサルとかクレオパトラとか出てきたんですけど、
「そういえばアレキサンドリアで公衆浴場があったなあ」
とか、前作読んでた時より古代ローマへの興味が強くなったので、歴史雑学や描写、登場人物なども読んでて以前より楽しいです。

『続テルマエ・ロマエ』1巻より(ヤマザキマリ/集英社)
こう、我ながらまんまと「おじさんは歴史もの好き」コースだなあ、とw