#AQM

あ、今日読んだ漫画

#クマ撃ちの女 13巻 評論(ネタバレ注意)

熊狙いのライフル持ち*1女性猟師・チアキ(31)に密着取材を申し込むフリーライター・伊藤。

2人は熊を求めて日々、北海道の山中に入る。

『クマ撃ちの女』13巻より(安島薮太/新潮社)

伊藤が取材を始めて2回目の猟期。伊藤も体を鍛え知識を蓄え、チアキの足を引っ張る事なくむしろアシストさえしながら同行取材できるように。

チアキにとっての因縁・宿命のヒグマ個体「牙欠け」との対峙を通じて、伊藤はチアキの「牙欠け」への妄執と狂気、人間性の欠如に疑問を持ち離れていく。

伊藤との別離をきっかけに「クマ撃ち疲れ」「自分嫌い」に陥ったチアキが「仲直り」を決意したタイミングで、牙欠けが再び人を殺したとの一報。

『クマ撃ちの女』13巻より(安島薮太/新潮社)

伊藤との待ち合わせをドタキャンしたチアキは地元の猟友会・市職員・警官隊からなる捜索隊に加わり、ヒグマ「牙欠け」と2人の行方不明者を追う。

「牙欠け」を自分の手で仕留めたい、という妄執は、チアキの能力を鋭敏にした反面、突出したその能力は捜索隊のチームワークを乱し、結果、捜索隊に複数の犠牲者が出る大惨事となり、猟友会で世話になった北見さんも犠牲となった…

というところで、ようやく伊藤と再会。

『クマ撃ちの女』13巻より(安島薮太/新潮社)

長く続く曇らせ展開で、物語上の悪材料が出尽くしたかと思ったら、まだまだ続きます。

伊藤と復縁し再び二人で「牙欠け」を追い始めたものの、多数の犠牲者を出した「牙欠け」駆除失敗は大事件として日本中に報道され、チアキの責任を巡って週刊誌の記者が動き始めていた…

ということで、「炎上前夜」という感じ。

『クマ撃ちの女』13巻より(安島薮太/新潮社)

現実の方でも野生のクマの駆除問題はローカルな話ながら、近年は社会的な関心や「炎上性」も高いですもんね。

www.google.com

事件を経て自己中心的だったチアキがようやく精神的に脱皮し、伊藤との復縁メンタルも安定しかかったところで、泣きっ面に蜂?畳み掛けるように?新たな曇らせ展開。

なかなか万全の状態で「牙欠け」駆除に集中できる環境にならないまま、次巻に続く。

『クマ撃ちの女』13巻より(安島薮太/新潮社)

次巻は「炎上編」ですかね。

 

aqm.hatenablog.jp

aqm.hatenablog.jp

*1:猟銃免許取得後、散弾銃所持10年以上が必要