
人が脳以外なら挿げ替えが効き、AI・ロボットと親子関係となり、地球を遥か離れたコロニーに生活圏を拡げ、長距離バスに乗るぐらいのノリで宇宙旅行をするぐらいの未来。

『宙に参る』4巻より(肋骨凹介/リイド社)
夫を亡くした主婦・鵯ソラは息子のリンジン(ロボット)・宙二郎ともに、コロニー・コウアから客船で45日間かかる夫の実家、地球の日本の和歌山へ、遺骨を鵯家のお墓に納めに行く旅をする。
引き続き、地球に向けて宇宙旅行中のソラと宙二郎。

『宙に参る』4巻より(肋骨凹介/リイド社)
ソラは未亡人ですが、かつて魔女と呼ばれ引退した超ウィザード級のハッカー。
「呪文」と呼ばれる暗号化された音声発話であらゆる(?)システムに介入することが可能。
夫の故郷への旅路と、公安や大企業が暗躍し正体を探るソラの正体の2つが縦軸。

『宙に参る』4巻より(肋骨凹介/リイド社)
ソラ・宙二郎の2人が旅の途中の巨大な宇宙船内で出会う人たちとの触れ合いが横軸。
でしたが、実は1巻以来ずっとそこに在った縦軸がもう一つ浮上してきました。
リンジンとはなんなのか。
これまで単巻で中エピソードが完結してきましたが、今巻エピソードは次巻に続きます。

『宙に参る』4巻より(肋骨凹介/リイド社)
人間がいない環境下、リンジンの管理のもとで誕生した人間、「魔女」ソラの半生。
それに深く関わるリンジンの本質?深淵?と、予言的に未来を含めて語られるその興亡。
他の作品を引き合いに出すのは申し訳ないですけど、ちょっとアレですね、蟲と心が通じる姫の話、『風の谷のナウシカ』を思い出しますね。

『宙に参る』4巻より(肋骨凹介/リイド社)
ソラの生い立ちの淡々と、でも情緒的な語られ方と、彼女が出会った「リンジンの底」、リンジン開発秘話。
いわゆる「セカイ系」とは違うんでしょうけど、ソラのパーソナルな経験と、スケールのデカい「人類とリンジンと宇宙」の過去と未来が紐づけられて語られて、エピソードにまだオチはついていないにも関わらずとてもSFでとてもスリリングです。

『宙に参る』4巻より(肋骨凹介/リイド社)
次巻はやく読みてー。
というのは漫画の醍醐味の一つですね。
aqm.hatenablog.jp