略して『リコリコリコ』。
『セーラー服と機関銃』の「カ・イ・カ・ン」なんか今更誰も思い出しもしねえ、昭和は遠くなりにけり、近未来(?)の日本。
孤児を集めて女子高生エージェント「リコリス」に仕立て上げ、凶悪犯を捕まえたり殺したりする公的機密機関「DA」。
DA本部のリコリス"たきな"は、現場で命令無視して凶悪犯に味方ごとライトマシンガンをぶっ放し、味方こそ無事だったものの犯人たちを全員射殺し、左遷。
新たな配属先はDAの潜伏サイト、喫茶店「リコリコ」だった。
「リコリコ」先任の千束は「東京一のリコリス」と高名だったが、千束とバディを組むことになった たきな を待っていたのは、「町のなんでもお助け屋さん」の日々だった…
という美少女ガンアクション・ハードボイルド。
『ガンスリ』や『デストロ』に『攻殻』と『シティーハンター』を混ぜて4で割って、最後に『ごちうさ』で仕上げた感じ。
可愛い女の子たちがカッコよく銃撃戦をしたり可愛く日常を過ごしたりするカッコかわよエンタメで、自分は美少女も銃撃戦も好きなので、サブスクでTVアニメを普通に楽しく全話視聴して、コミカライズも単行本で楽しんでます。
そんな本編の、日常スピンオフ。
ドヤ顔たきな可愛いな。
バトルものの「キャラ日常もの」需要は昔からあって、二次創作で供給されてきたんですけど、最近は「公式でやっちゃうのが手っ取り早い」ってのが増えました。
画の雰囲気も申し分なし、ギャグコメディとしてのパンチこそ弱いものの、好きなキャラたちのまったりほっこり癒し系日常ものとして、こちらも楽しい仕上がり。
世界観を本編と同じくするスピンオフなのでそのぶん縛りはあるし、でもガン・アクションシーンはないし、解釈違いのキャラ変できないから弾けきれないし、という制限があって、あくまで本編・キャラのファンが「愛でるもの」であるファンアイテムの枠から出るものではないんですが。
反面、「千束やたきなが言いそう」感がある、「作品理解が深い」という言うと偉そうかな、自分も「解釈一致」なファンアイテムで、自分は作品とキャラのファンなので読んでてかわよ楽しいです。
「千束派? たきな派?」
というより、
「二人の組み合わせ・関係性が好き派!」
と言わせる、バディものの真骨頂のような読み味は原作ゆずり。
原作アニメ完結して結構経ちますけど、続編の話が聞こえてきません。
たぶん本編コミカライズやこの日常スピンオフが全巻1億部ずつぐらい売れれば続編作らざるを得ないと思うので、俺のためにお前ら全員買え。
日本国民全員買え。
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