
石黒正数のストーリーもの、ポストアポカリプス、AKIRAっぽくもあり、寄生獣っぽくもあり。シリアスでハードでミステリーでグロテスク。

『天国大魔境』11巻より(石黒正数/講談社)
2本立てでストーリーが進展してて、
①学園パート
「学園」と呼ばれる高度に科学化され閉鎖された環境で、職員達に観察されながら「外」の知識を欠落しながら平穏に暮らす少年少女達の生活
②サバイバルパート
2024年11月の大崩壊、の15年後の世界で正体不明の「天国」を探して旅する少年マルとボディーガードの少女キルコのロードムービーが交わらずに並行して進行、していたものが近刊でようやく交わりだして、ここからが作品の本領、というところ。

『天国大魔境』11巻より(石黒正数/講談社)
便宜上、「ミステリー・サスペンス」というカテゴリタグをこの作品にも付けているんですが、その筋の人と話をしたところ、厳密にはミステリーと呼べる漫画作品は数えるほどしかなく、多くの漫画はミステリーにはあたらないとのことで、この作品がどうなのかわかりませんが、便宜上ここでは「ミステリー風」としましょうか。
回収されていない伏線は機能をまだ半分しか果たしていない、とでもいうか、自分からするとパズルのピースが揃っていない状態で推理を強制させられるようなイライラする展開が続いていたんですが、

『天国大魔境』11巻より(石黒正数/講談社)
「学園パート」に大崩壊の一旦と思わしきイベントが起こり「ここから15年後がサバイバルパート」と言う前提でアタリをつけると、ようやくパズルの全体像、仮説めいたものが。
サバイバルパートにおける「誰」もしくは「どれ」が学園パートの「誰」だったのか。
数巻前からは、同じルックス(成長前/成長後)や同じ名前で②と①両方に登場するキャラも居て、断絶していた②と①が「シームレスに接続」され始めました。

『天国大魔境』11巻より(石黒正数/講談社)
今巻でも元・学園の職員がサバイバルパートに登場、ちょっと喋りすぎなぐらい喋ってくれて、でも新情報はあんまなかったかな…
読者が察してたことの裏付けが取れた的な。
連載を毎号追いつつ何度も過去巻を読み返して記憶を補強するか、もしくは完結してからイッキ読みするのが一番楽しい作品かなあ、と思います。
数ヶ月おきの新刊を追ってるだけと、記憶が薄れてよくわからなくなりますねw
すぐに続きが読みたい、最後まで読みたい、というのは、

『天国大魔境』11巻より(石黒正数/講談社)
漫画のヒキとしてとても正しくはあるんですがw
aqm.hatenablog.jp