#AQM

あ、今日読んだ漫画

#アンダーク 新しい透明な力のすべて 1巻 評論(ネタバレ注意)

現代、日本。

地球から僅か10光年の距離に、人類に発見されることなく存在していた黒い巨星が、爆発。

『アンダーク 新しい透明な力のすべて』1巻より(アキリ/小学館) 

その爆発は地球に磁気嵐とオーロラを起こし、時期を同じくして若年層の原因不明の高熱症状が大量に発生した。

母を亡くし貧困ながら仲良く二人で暮らす真莉愛(高1)と杏(小6)の姉妹も同時期の発熱を経て、物体を念じて自由に動かすテレキネシス、超能力に目覚める。

生活が便利になると喜ぶ杏だったが、杏に内緒で反社組織の管理売春で姉妹の生計を立て精神的な限界が近かった真莉愛は、

「汚い大人を力でねじ伏せられる能力」

に酔い、杏の事後を養護施設に託して失踪。

杏の知らないところで管理売春の元締めを超能力で殺害し、行方をくらます。

『アンダーク 新しい透明な力のすべて』1巻より(アキリ/小学館) 

半年後、中学生になった杏は姉の消息を求めて施設を抜け出し、超能力を巡る暗闘劇へと身を投じる…

という、『ストレッチ』『ヴァンピアーズ』のアキリ先生の新作は、リアリティ寄りの超能力者もの。

裏表紙の煽りによると「超新星サイキック×サスペンス」とのことです。

吸血鬼ものだった前作に続き世を忍ぶオカルト異能力もの、

「姉の行方を強く希求する妹」

の話ですが、前作・前々作の特徴だった百合要素は今のところ薄めというか、ほとんどなし。

『アンダーク 新しい透明な力のすべて』1巻より(アキリ/小学館) 

「暗黒超新星」の爆発が放つ電磁波?オーロラ?の影響で、水面下で若い超能力者が複数(大量?)発生していて、その一部は「天誅組」的テロ組織を形成しているっぽく、政府も密かに対策を講じているっぽい描写。

ヒロインの杏も、同じ超能力者の少女、天才ハッカー少年とチームを組んで、姉の行方を追うことに。

そしてその姉は…

『アンダーク 新しい透明な力のすべて』1巻より(アキリ/小学館) 

心情描写や動機づけをじっくり尺をとってやっていて、今のところ展開は割りとゆっくりで、1巻は世界観設定とキャラの顔見世。

完結まで何巻ぐらいになりそうか、予想もできまへん。

2024年11月24日現在、WEB連載でこの巻の直後の最新話が読めますが、

www.sunday-webry.com

一話分(第6話)しかまだありません。

ということで、面白いのか面白くないのか、まだよくわかりまへん。

『アンダーク 新しい透明な力のすべて』1巻より(アキリ/小学館) 

若者、というか人間が人知れず超能力を持ったら、(ささやかなものを含め)私欲に走るか、怒りを解消するか。

超能力の存在がオープンな世界観であれば、それを活かして社会に資せる職業(それこそ「ヒーロー」とか)もたくさんあるでしょうが、『エスパー魔美』のように世を忍びつつ人知れず人助けを行う、というのはよく考えたら希少でしょうね。

今のところ漫画作品としての瑕疵もないですが、それ以上に自分はまあ「新刊出れば無条件で買う」程度にはアキリ先生のファンで、絵・雰囲気・キャラが可愛くて楽しくて大好きなので、

『アンダーク 新しい透明な力のすべて』1巻より(アキリ/小学館) 

続きが楽しみです、というところ。

 

aqm.hatenablog.jp