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あ、今日読んだ漫画

#ラジエーションハウス 17巻 評論(ネタバレ注意)

幼い頃に、それぞれお医者さんとレントゲンの人になって患者さんたちを助ける約束をした、女の子と男の子。

男の子は約束を果たしさらに研鑽を積み天才的な技量とこっそり医師免許まで持つ放射線技師となり、果たして女医になっていた女の子が務める病院に遂に採用された。

が、女の子は約束どころか、男の子のことさえ憶えていなかった…男の子は平凡な技師を装いながら、女の子を陰ながら支えるのだった…

『ラジエーションハウス』17巻より(モリタイシ/集英社)

というボーイ・ミーツ・ガール・アゲインなラブコメ医療ドラマ。「今日のあすかショー」のモリタイシの現作、原作・監修は別の人。

放射線医と放射線技師の両方が監修に。

脇役女子をうっかり巨乳に設定した結果、監修の手前上、乳袋を描くわけにもいかず、医療着を着ると太って見えて可哀想な事態が発生するぐらいには、監修がしっかりしていてる作品。

今巻、前巻以来の「タスクシフト」に関わる最終1話のあと、ちょっと変わり種に喜劇風なエピが2編。2編目は未完で次巻に続く。

『ラジエーションハウス』17巻より(モリタイシ/集英社)

「当直戦線、異状なし!?」

今夜の当直は、表紙中央のたまきさん、残業で少し居残りが五十嵐くん、ピンチ時の呼び出し対応は技師長。

「今日はきっとヒマですよ」のジンクスか、暴風雨のせいか、夜間のラジエーションハウスには総計60件近くの検査依頼、しかも並行で行われ五十嵐くんが立ち合う手術にもトラブル発生の大ピンチ。

当直のたまき、残業延長の五十嵐くん、呼び出された技師長のトリオは、長くて忙しい夜をトラブルなく乗り越えられるのか。

たまきさんは子との約束を守って当直明けに遊園地に出かけられるのか。

『ラジエーションハウス』17巻より(モリタイシ/集英社)

 

「鏑木の思惑」

甘春先生の側で働き続けたい五十嵐くんは、甘春総合病院に長く勤めたく、そのためにトラブルメーカー体質を改めて同僚とのコミュニケーション重視に目覚める。

出世の芽が見えてきた鏑木先生は、出世した後も配下に優秀なスタッフを揃えたく、無愛想だが能力の高い五十嵐くんに目をつける。

思わぬタイミングで思惑が一致した、あんまり見たことのない組み合わせは、鏑木先生の誘いで二人で回らない鮨屋へ、次いで鏑木先生行きつけのスナックへ。密室のドタバタ劇編、次いで主人公と偉いおっさんの変なペアによるはしご酒編。

喜劇舞台みたいw

『ラジエーションハウス』17巻より(モリタイシ/集英社)

深夜の当直呼び出し、人命もかかっているとはいえキツいだろうに、服がイカつくても嫌な顔は表に出さずに黙々と駆けつけるおっさんたち、かっこいいね。

「肩の凝りと手の運動麻痺」、憶えた。

はしご酒編は完全にコメディ展開ながら、鏑木先生の半生にちょっと思いを馳せてしまいます。

動機が出世のためとはいえ、医者として並々ならぬ努力してきてんだなあ…

『ラジエーションハウス』17巻より(モリタイシ/集英社)

最初の頃はちょいちょい頭が硬くて嫌味なおっさんだった記憶がありますけど、近刊では改心が必要なほどの悪人では決してなく、野心の持ち方も真っ当な人、特にここのところ好感度高い出番が多いですね。

話の流れ的に「そう」はならなそう感すごいですけど、コミュ症の五十嵐くんとのサシ飲みでの面倒見の良さを見てると

「念願かなえてあげてもいんじゃない?」

とちょっと神様に対して思ってしまいますねw

『ラジエーションハウス』17巻より(モリタイシ/集英社)

これは次巻の続きが楽しみ。大丈夫か?

 

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