#AQM

あ、今日読んだ漫画

#BEAST COMPLEX 4巻 【完】 評論(ネタバレ注意)

完結済みの『BEASTARS』の、世界観を同じくするスピンオフ短編集。

『BEAST COMPLEX』4巻より(板垣巴留/秋田書店)

なんかサブスクでアニメの最終章やってるらしい広告をどっかで見ました。

そのプロモーションも兼ねて、『SANDA』も完結して手が空いてるし、という感じかな。


第20話 クロヒョウとラッコ

クロヒョウ男の職場の同僚は、陸上生物と死生観が異なる海生生物・ラッコ男。

ラッコ男は優秀だったが、海生生物特有の習慣、魚食を職場の同僚たちから気味悪がられていた。


第21話 シマウマとホワイトタイガー

『BEAST COMPLEX』4巻より(板垣巴留/秋田書店)

シマウマ女はマッチングアプリでシマウマ男を求めたが、待ち合わせ場所で出会ったのは同じ白黒の縞を持つ、ホワイトタイガー男だった。


第22話 ヘビとネズミ

看護師のヘビ男は、末期がん患者のネズミ男の病室を担当している。


第23話 オオカミとイヌ

他人の匂いで情報を集め尾け回すストーカー気質の習性を持つイヌ男は、オオカミ女の匂いに魅せられ、彼女を尾行、生活を監視する。


第24話 イグアナとペンギン

『BEAST COMPLEX』4巻より(板垣巴留/秋田書店)

アル中気味で職場からも恋人からも見放されたイグアナ男は、ひょんなことからビールを貯蔵するための大事な冷蔵庫で、ペンギンの赤ん坊を育てることに。


第25話 ウサギとオオカミ

オオカミ男と大恋愛の末にカップルになり、大学生になって半同棲中のウサギ女の悩みは、

「3年も付き合って半同棲もしてて未だに『エッチゼロ』なことだった」


やっぱ面白いな、この短編集、っていうw

『BEAST COMPLEX』4巻より(板垣巴留/秋田書店)

本編連載時は「社会問題であるジェンダーや人種や暗喩」である証拠を探すような読み方をしてしまっていたんですが、あらためてこうして続編短編集を読むと、もっとシンプルで普遍的な広範な、

「異なる者同士」

という箱庭のバリエーションを、動物の特性と漫画のキャラ付け、

『BEAST COMPLEX』4巻より(板垣巴留/秋田書店)

それの組み合わせを作者が想像して楽しんで描いてるだけだな、という気がします。

私と違うあなた、あなたと違う私、ただそれだけ、的な。

第25話は第12話と同じく、本編の主人公たち、レゴシとハルの後日談です。

なんだか懐かしい友人と再会したような、面映い気分になるものですねw

『BEAST COMPLEX』4巻より(板垣巴留/秋田書店)

またいつか「続きの後日談」を読めると嬉しいです。

 

aqm.hatenablog.jp

aqm.hatenablog.jp

aqm.hatenablog.jp