
『NEW GAME!』の
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得能正太郎の新作は、アイドル・オーディション・リアリティショーもの。
デビューの座とアイドルの高みを目指して、仲間&ライバルとしてシノギを削る少女たち。

『IDOL×IDOL STORY!』6巻(得能正太郎/芳文社)
渚 美海(なぎさ みみ)、22歳。通称「ミミ助」。
かつてインディーズ・アイドルとして舞台に立っていたが、向上心が低いメンバーに『スラムダンク』の赤木のようにゲキを飛ばす勇気を出せず、グループはそのまま芽が出ないまま解散。
現在は就職活動を控えた大学生、趣味はドルオタ、推しアイドルはインディーズ・アイドル「シュガースマイル」の七種依吹。
七種 依吹(ななくさ いぶき)、高校生。
かつてインディーズ・アイドルだったミミに憧れ、自分も「シュガースマイル」の一員としてインディーズ・アイドルデビュー。
向上心が低いメンバーに『スラムダンク』の赤木のようにゲキを飛ばしたことでメンバーに嫌われ、追放同然に脱退。

『IDOL×IDOL STORY!』6巻(得能正太郎/芳文社)
そんな彼女たちの目の前で、メジャー資本による新アイドルグループのオーディションが開催されることに。
ミミ助と依吹は互いを励まし合いながらオーディションに挑戦するが…
という、『スラダン』のゴリのように夢と向上心を持ちながら『スラダン』のゴリ(1年生時)のようにメンバーに恵まれず、というかアイドル活動への温度感が合わずに挫折した二人の元アイドルによる、オーディション・サバイバル漫画。

『IDOL×IDOL STORY!』6巻(得能正太郎/芳文社)
『NEW GAME!』は4コマ漫画でしたが、今作は非4コマの…「通常漫画」って呼び方、変よね。「非定型コマ割り漫画」?
よくわからん。「ふつー形式の漫画」です。
彼女らが受けるオーディションは作中でTV番組化されリアリティ・ショー仕立て。
サバイバル・オーディション、要するに「人が死なないハンター試験」みたいなもんなんで、主催者の性格が悪ければ悪いほど面白くなりますね。
あと予想はしてましたが、16人の候補者全員の「アイドルを目指す理由」、バックグラウンドをそれぞれ深掘りしていくようです。

『IDOL×IDOL STORY!』6巻(得能正太郎/芳文社)
予選を通過し、巨大クルーズ船に隔離された16人のアイドル候補者たちを待っていたのは、一次審査・二次審査ごとに1名が脱落していくサバイバル・レースだった。
1名が脱落して迎えた2次評価は、ポイント上位の白組・下位の黒組に分かれて、同一曲・同時ステージのパフォーマンスを審査員と観客の判定で競い、先鋒・次鋒・中堅・副将・大将の5戦で争われるチーム戦。
ストーリーとしてはアイドルのオーディションをやってるだけの話ですが、ディティールや見せ方の、『NEW GAME!』の作者らしい泥臭さが白眉で、16人それぞれにバックボーンを背負わせつつ、優れた青春ものになっています。
「友情、努力、勝利、そして誰かの敗北」。

『IDOL×IDOL STORY!』6巻(得能正太郎/芳文社)
これ本当にここで誰か1人落とすのか? 最終5人しか残らないのか? もう16人グループでデビューすればよくね?
と、つい思ってしまいます。
作品序盤、自分は「主催者のアリアがだいぶ感じ悪いなあ」と思いながら読んでたんですが、前巻あたりからただの「解説役」に納まらない、だいぶ「師匠筋」らしいムーブやセリフ。
今巻に至っては、高みからリスペクトを込めて下界を見下ろす、

「幽★遊★白書」18巻より(冨樫義博/集英社)
『幽白』の名シーン・名ゼリフの軀みたいでしたねw
今にしてみると、軀のセリフ、リアリティショー視聴者そのものみたいなセリフだなw
エモい以外にもちょっとした頭脳派ルールハック?もありつつ、テンポよく副将戦まで。
登場人物が多い分、それぞれドラマを抱えていて、「エモい」「これもエモい」「こいつもエモい」と、情緒の情報量がとても多いまま2次審査の終盤戦へ、

『IDOL×IDOL STORY!』6巻(得能正太郎/芳文社)
というところで次巻に続く。
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