
口下手な陰キャを自認する少年・二宮は、クラスの図書委員でペアになった、クラスメイトの荻野目さんが苦手だった。

『放課後メタバース』2巻より(秋★枝/KADOKAWA)
荻野目さんはスクールカースト上位の陽キャなギャルで、住む世界が違うと感じていた。
しかし根っからの陽キャで話好きの荻野目さんは、そんな劣等感を抱く二宮の陰キャ性など気にすることなく、気さくにぐいぐい話しかけてくる。
荻野目さんを眩しく思い、自分を引き比べて劣等感に苛まされながらも、二宮は彼女に惹かれ、

『放課後メタバース』2巻より(秋★枝/KADOKAWA)
人気のない放課後の図書館で図書委員として二人で過ごす月曜と金曜の放課後を心待ちにするようになる…
という、秋★枝先生の新作の青春ラブコメ。
Twitterのbioを見る限り、ご出産・育児で休業からの復帰っぽい。
陰キャ少年と陽キャギャル、という、ラブコメ漫画としては今どき珍しくもないというか、令和の世においてはもはや定番・スタンダードと言っていい初期設定。

『放課後メタバース』2巻より(秋★枝/KADOKAWA)
タイトルに含まれる「メタバース」がバズワードとして目を惹きます。
「教室とは別の世界」ぐらいの意味でしょうか。
今巻で完結。
喋りが苦手な代わりにモノローグの多い主人公の少年、との対比なのか、1巻では口数が多い代わりにモノローグがなかったヒロインでしたが、2巻で若干モノローグ解禁。
モノローグを全部消したらすごくシンプルなラブコメ、ラブストーリーだったと思います。

『放課後メタバース』2巻より(秋★枝/KADOKAWA)
なんかこう、いろいろ思い出します。
頭で考えてる100分の1も口に出せないもんだよなとか、中高生の「恋愛未満の時間」はすぐ〆切がやってくるんだよなとか、告った時・返事を聞く時の時間が伸び縮みするような感覚とか。
短くシンプルで、隠キャとギャルのありふれたボーイ・ミーツ・ガールの日常ラブコメ。

『放課後メタバース』2巻より(秋★枝/KADOKAWA)
誤解を恐れず言えばこれより面白いラブコメ漫画はいろいろ思い至りますが、読んでこの作家の作品より
「自分もなんか恋をしたくなるラブコメ漫画」
は、なかなか見当たらないような気がします。

『放課後メタバース』2巻より(秋★枝/KADOKAWA)
次回作もとても楽しみです。
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