#AQM

あ、今日読んだ漫画

#メダリスト 1巻 評論(ネタバレ注意)

なんか面白いらしい噂を聞くので。1巻が出てまだ1ヶ月ちょいなので、ギリ古参読者を名乗れるタイミング。

明浦路 司(あけうらじ つかさ)(26歳♂)は中学生でフィギュアスケートを始め、20歳を超えて初めてコーチに師事した遅咲きの選手だったものの、ソロから転向したアイスダンスで狭き門の日本選手権までたどり着いた。しかしその後はアイスショーのオーディションに落ちまくり実質フリーターの日々を過ごしていた。

選手を引退しコーチ業を営む元パートナーの高峰瞳(♀)から呼ばれアシスタントコーチとしての誘いを受けた日、高峰と司の元をある親子連れが訪れる。母親に連れてこられたのは、先日遭遇して縁があった、高い身体能力を持つ小学5年生の少女・結束(ゆいづか) いのりだった。

で始まるフィギュアスケートもの。1巻は狂言回しの司目線がメインで進みますが、実質はガール・ミーツ・ディスティニーとでもいうか、いのりが本格的に競技と、コーチになる司と出会う話。

5歳とかから始めるのが当たり前なんですね、フィギュアスケート。

競技開始が遅く、学校でいじめられ気味、親は毒親気味という三重苦を抱えるものの天性の才能を持ついのりを、同じく遅咲きで芽が出きらなかった司が二人三脚で支える展開。今巻はテンポ良く、初めての大会の直前まで。

フィギュア入門にまつわるアレコレが勉強になり、主人公たちの背景や後々ライバルになっていきそうなキャラたちも登場しますが、作品としての本領発揮は試合が描かれる次巻以降かな、という感じ。

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「メダリスト」1巻より(つるまいかだ/講談社)

 

今巻はひたすらヒロインのフィギュアにかける情熱と渇望の描写に比重が置かれます。

いじめや毒親の描写が割りと陰惨というかヘビーなんですけど、ヘビーにハードに落としたあとに

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「メダリスト」1巻より(つるまいかだ/講談社)

 

エモく上げて、オチをギャグコメディでヒョイっと抜いてしまうのが一種独特。

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「メダリスト」1巻より(つるまいかだ/講談社)

話が早ぇーなオイw

いじめや毒親が描きたいメインのテーマじゃないというか、ヒロインの動機付けのための背景みたいなところがあって、ギャグで抜いた後はヒロインの成長に伴って「たいしたいじめじゃなかったわ」「実はそんな毒親じゃなかったわ」みたいな、ハードな入りからライトな抜き方。

こっちもいじめや毒親の話が読みたくて手に取ったわけじゃないのでウェルカムですけど、こういうのも手癖って言うのかな、ちょっと面白いねw

試合の描写を見てみないとまだわかんないですけど、最近の漫画っぽく「エモい」作りで、面白くなっていきそう。ちょっと曽田正人っぽいよね。