



「豆だぬきがよく化けたごほうびに約束通りきみにたっぷりと花を贈ろう」
「豆だ…」
極寒のように凍える復讐心と春の太陽のような微笑み。マヤと亜弓に役どころを掴ませるため、月影先生は2人を精肉卸屋の−22℃の業務用冷凍庫に閉じ込めるのだった…!
月影先生…!恐ろしい子…!(白目
他、聖母のような微笑みの王女を理解するためマリア像の前で悟り開いちゃうマヤ、やさぐれ王女の憎しみを理解するため盛り場の裏路地で犬蹴ったりチンピラと刃傷沙汰寸前の亜弓さんなど。
異例の役作りも終え、丸々2冊かけて「冬の王女」公演編。
「配役が逆だ、ミスキャストだ!」と言われたマヤと亜弓さんは周囲を見返すことができるのか。マヤの演劇界復帰は受け入れられるのか。最初で最後かもしれないまともな共演にして競演の果てにマヤと亜弓さんが見たもの、得たものは。
作中劇の演目は重くてシリアスでしたけど、共演者として一緒に稽古したり生活を取り替えたりして、ライバルながら仲のよいマヤと亜弓さんが百合百合しくて眼福でした。
いろいろあった速水真澄とも憎まれ口叩きながらイチャイチャとまあ…
次巻からは紅天女への最後の挑戦権をかけた、運命の「忘れられた荒野」。
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