#AQM

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#乙嫁語り 11巻 評論(ネタバレ注意)

「エマ」の作者による、19世紀の中央アジアの遊牧民族の暮らしを舞台に12歳の少年・カルルクと彼に嫁いできた20歳の美女・アミルのおねショタ夫婦ものとしてスタートした作品。

綿密な取材をベースにした、見てきたかのような当時の文化の活き活きとした描写と、衣類やタペストリーの刺繍類の変態的なまでに美しい精緻な書き込みが特徴。

エピソードごとに主人公が移り変わり、「夫婦」をキーワードにした群像劇として続いて9年目の11巻。

今巻は英国人メガネ旅行者スミスと、彼が旅程で出会って恋した未亡人・タラスとのアンカラでの再会と結婚、旅の準備で湿板写真撮影の練習、その後の中央アジアへの復路の旅への出発から地中海沿岸のアンタリヤまで、とトルコが舞台。

夫を亡くして実家に戻り旅行者のスミスと出会うものの恋心を秘めて見送ったタラスが、再婚相手の厚意もあってスミスを追ってアンカラへ。この人には幸せになって欲しいので、無事に出会えて本当に良かったです。

「イサック」の時も思ったんですが高校の社会科選択が日本史だったせいか、漫画の舞台になる地理や世界史に疎く自分の教養のなさを痛感します。

勉強はできるうちにしておいた方がいいわ。