資産家の御曹司で大学生の「ご主人」の一人暮らしマンションには、契約派遣メイドの「メイドさん」が住み込んでいて実質二人暮らしだった。
若く美しく仕事もできるメイドさんだったが、ローテンションでクール無愛想無表情でヘビースモーカーで、勤務時間を過ぎると一切仕事をしないビジネスライクでドライな性格だった。
が、ローテンションなご主人とは波長が合っていた。
という日常コメディ。
住み込みメイドなので勤務時間の17時を過ぎたらくつろいだカッコでその辺うろうろしているという、「そんなメイドいる!?」的な若い男女の同居もの、「未満恋愛未満」ぐらいの匙加減。
『ウマ娘』のファンアイテムの公式コミカライズ・アンソロジーの『ウマ娘 プリティーダービー アンソロジーコミック STAR』という漫画があって、4コマ中心で4巻まで出てまして、4冊全部に皆勤賞でゴルシの扱い方が美味い「鮭乃らるかん」先生の作風が気に入ったので、
Amazonで他の著作を探してみたらオリジナルの単著がヒットしました。ゴルシとルドルフとトーセンジョーダンの3人を絡ませようって発想、なかなか見ないです。
Amazonレビューを見るに1ページTwitter漫画を経て同人誌→スカウトされて商業化、という流れなんかな。商品ページ見るに2年前の刊行。
コンセプトや作り込みより、キャッチーさやその場のバズが優先されがちなTwitter漫画は、連載化・長期化・大作化すると粗が目について、「Twitter漫画は背骨が薄い」というのが私の持論ですが、日常コメディは例外というより対象外で、最もTwitter漫画向きのジャンルかなと思います。
あのー。
「ビシッとメイド服でテキパキ仕事してた女がオフになると黒いパーカーで咥え煙草」とか、自分、大好物なんですよね。
『ぼく勉』の真冬先生も普段スーツで厳しめ女教師が休日にコンビニ前でジャージで肉まん立ち食いしてる姿に痺れたんですが、
この『◯◯なメイドさん』読んで2つ目の例で自覚したわ。
自分はオンオフの切り替えのギャップ、特にオンのプロフェッショナリズムとオフのだらしなさのギャップに弱いみたいです。
ということで、俺得しかない同居日常コメディ。
爆笑ネタ連発、という感じではなくてクスッとくる系、間というか空気感がダルい系ローテンションで、二人が互いに気を遣っているようで気を遣っていないようでやっぱり気を遣ってる感じ、良いです。いつまででも読んでいたいわ。
1巻以来2年経ってますが、たぶんTwitterで描き溜まったら2巻が出るのかな?
来月には裏サン連載作品の1巻も出るようなので、そちらも楽しみ。
とりあえず作者のTwitte遡って、未収録エピソードを読みたおしてきます。
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