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#メイドの岸さん 6巻 【完】 評論(ネタバレ注意)

早瀬貴一郎(25)は若くして日本有数の企業グループを束ねる財閥の次期当主として辣腕を振るい、政財界でも一目置かれるリーダーだったが、生活面では病的にドジで生活能力のないポンコツ人間だった。

そんな彼を支えるのは専属メイドの岸さん。

岸さんはとても有能だったが「っス」口調でクールで無表情で無口で無愛想だった。

岸さん無しでは生きていけない貴一郎はあの手この手で岸さんの歓心を買おうとするが、岸さんはあくまでビジネスライクでクールなのだった…

という坊ちゃん&メイドさんの日常ラブコメ。

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「メイドの岸さん」6巻より(柏木香乃/講談社)

両片想いというか両想いラブコメで、にも関わらず貴一郎と結ばれることを避け続ける、クール無愛想ミステリアスな岸さんの胸中がようやく明らかに。それは深く傷ついた経験を繰り返したくない、岸さんの生い立ちに深く根ざすある種の防衛本能のようなものだった。

貴一郎はそんな岸さんの心を解きほぐすことができるのか…

最終巻。

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「メイドの岸さん」6巻より(柏木香乃/講談社)

まあ解きほぐしますよ。エンタメでラブコメですし。

これでバッドエンドだったらこっちが人間不信になるわ。

ポンコツお坊っちゃまと無愛想クールなメイドさんヒロインのラブコメで、仄見えるデレを愛でる作品。

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「メイドの岸さん」6巻より(柏木香乃/講談社)

ヒットした割りに引き伸ばしもせず、描くべきことを描いてスパッと完結。

せっかくのヒットを手放したくない事情はわかるものの、読者のサンクコストを当て込んで「描きたいこと」を冗長にウダウダ薄めて引き伸ばすことで、読んでて飽きて嫌いになって最終的に虚無になってしまうラブコメ作品は多いです。

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「メイドの岸さん」6巻より(柏木香乃/講談社)

この作品とこの二人を好きなうちにハッピーエンドで綺麗にコンパクトに畳まれました。

エピローグもこの二人らしい不器用で珍妙でチャーミングなやりとり。

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「メイドの岸さん」6巻より(柏木香乃/講談社)

柏木香乃先生。名前憶えた。

次回作も楽しみにしてます!

 

 

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