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あ、今日読んだ漫画

#千年狐 一 ~干宝「捜神記」より~ 評論(ネタバレ注意)

「へいか これは 妖眚ですよ
 くにが亡ぶ あかしなのですよ」

「構わぬ この国が滅びるのが天命なら
 朕はおまえとともに滅ぼう」

普の時代、イケメン中書令(インテリ官僚)の張華のもとに一人の美しい若者が訪れる。若者は洛陽で学ぶ書生・廣天を名乗り、張華に教えを乞いたいという。

邸宅に招き入れた張華は、現存しない書物にまで通じる廣天のあまりの博学ぶりに驚き、また友人の孔章は「廣天は狐狸の変化だ」と主張し、正体を暴くため千年を経た神木の木片を燃やし、その火で廣天を照らそうとする。知己である神木「華表」の木片を突きつけられた廣天は、華表のために涙を流し、張華のもとを去っていった。

廣天との交わりをきっかけに、張華は過去の文献から「ひとならざるもの」に関わる逸話の収集を始める…

千年生きた九尾の狐・廣天たち精怪(妖怪)と人との交わりをコミカルにシリアスにロマンチックに。ジャンルレス。
美麗で華やか、狐はモッフモフ、時に原哲夫のような、幅の広い画風。

自分のような教養のない人間でも十分楽しめますが、伝奇をこういう風にコミカルにかつ美しくコミカライズできる作者の教養に嫉妬しちゃう。

「一」とのことで、「二」も楽しみ。

 

千年狐 一 ?干宝「捜神記」より? (MFコミックス フラッパーシリーズ)

千年狐 一 ?干宝「捜神記」より? (MFコミックス フラッパーシリーズ)