「愛が可能にする…!!」
「愛が『形』となる…!!」
「俺たちを愛してくれた恩を…」
「今こそお前に…ッ」
ゲームしか能がない馬鹿ガキ男子小学生と、最強ゲーマーの寡黙なお嬢様の、ボーイ・ミーツ・ガール@ゲームセンター。
作中に登場するゲームの権利関係で揉めて一時はアニメ化も吹き飛び連載も休止、既刊も絶版になって完結は絶望的と思われた青春ラブコメの最終巻。いやー、たどり着きましたね。
高校生となり大野への気持ちに気付いたハルオと、再びのアメリカ留学を控える大野。スパⅡX全国大会準決勝、2人の最終決戦。ハルオの背中を押す日高。ハルオとゲームの絆が起こした奇跡。
奇しくも男女で勝負し続けた作品のアメリカ行きが絡むシチュエーション、先日読んで素晴らしかった直球と変化球を織り交ぜた「かぐや様」と好対照な、この2人らしくこの作家らしい小細工なしの不器用でド直球な告白シーン。
いろいろあって万感であろう作者の思いを原稿に叩きつけたような最終巻。
表紙が1巻の小学生時代に還ってて、こう、1巻と10巻の空港のシーン見比べて「お前ら大きくなったなあ」って読んでる方も感無量。
9年かかりましたかー。長い間本当にお疲れ様でした。
aqm.hatenablog.jp