「ところで今度の休み どっか行かない?」
「お出かけですか?」
「女子高生らしいとこ行こうよ!」
「窯元見学!」
「古美術鑑賞」
「陶土採取」
「女子高生らしくねー」
ロンドンの個展で見初め、日本語を猛勉強して信楽の陶芸家の窯元に押しかけ弟子としてやって来たイギリス人少女・リリー。しかし、陶芸家は既に他界し、窯元は孫娘が後を継いだものの、祖父の残した借金で閉鎖寸前だった。
という、美少女しか出てこないガールミーツガールな女子高生×陶芸もの。
映画「ゴースト/ニューヨークの幻」ぽい表紙ですけど百合要素はそれほどではない。
陶芸ものと言うと「緋が走る」思い出すね。
修行と研鑽の世界で長い時間をかけるべきテーマなんですが、単巻で完結、1冊かけた読み切りのような小品。たぶん打ち切りだったんじゃないかな、と思いますが、「継ぎ目」が見えないくらい綺麗にまとめてます。
陶芸や信楽のこともよく取材していて陶器や窯の描写などテーマに対する愛を感じる漫画で、もうちょっと読んでみたかったなコレ。最後「そして6年後」に飛んじゃってるので続編も難しいか。
こういう「作者の愛がこもった打ち切り」、好きなんですよね。
次回作、お待ちしてます。
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