「あのっトップ様にもらった台本はまだ持ってますか?」
「ああ あれはなぁ
空襲で燃えてしまったよ」
AKB的なグループで総選挙13位ながら握手会でファンに「キモチワルイ」つって炎上、追放されるように卒業した元アイドル、無表情クールで人嫌いの愛。
すみれの花咲く頃、宝塚的な歌劇団に付属する養成機関・音楽学校への入学を果たし、そこで出会ったのは長身と強い体幹を持ち天然で天真爛漫で天才肌の少女・さらさ。
10代半ばで人生を自分の意思で歌劇に投じた"強い"女の子たちの、清く正しく美しく、熱くてシビアな楽しい青春。
「シーズンゼロ」からそのまま、予科生の夏。
演劇の授業で大道具、衣装、舞台の裏方見学。生徒のリクエストで演技の実技。さらさと愛のE班「ロミオとジュリエット」の出来は。
絵が楽しい、セリフが楽しい、話が楽しい。
「渡辺さらさは一夜にして生まれ変わった
それは蛹から蝶などというものではなく
例えるのならば一晩で幼虫から蝶への変化に等しく」
こっちのセリフだわ。
己れの浅学を棚に上げて、こんなに面白い漫画を描く漫画家がどうして俺に知られてなかったんだ、この漫画描くまで一体どこで何をやってたんだ、という気持ち。
aqm.hatenablog.jp