「君の言う通りだ
『こわい』に打ち勝ってこそヒーロー…
…ああ怖いなあ 手も足もガッタガタだ…
だけど私だってそれに勝ちたいんだ
君に恥ずかしいところは見せたくない
私は……私は『恥ずかしがり屋(シャイ)』なので
あとは引き継ぎます 小さなヒーローさん」
21世紀半ば、世界各国に突如現れた平和を願う超人的な「ヒーロー」たちの手によって、地球上から戦争がなくなった。
彼らは世界中で人命救助、災害復旧支援、犯罪組織の撲滅、慈善活動に目覚しい活躍を見せ、人々の尊敬を集めていた。
そんな中、日本でヒーローになってしまったのは、内気で恥ずかしがり屋の女子中学生、ヒーローネーム「シャイ」。
美少女ヒーローな日常コメディかと思ったら割りとシリアスでダーク、そして熱血。
第1話で人命救助中に負傷者を出してしまい世論からバッシングされ、変身できなくなってしまうシャイ。
ヒーローだってハートはただの人間で怖いものは怖く、でも怖さと戦うからこそヒーローなのだ、という物語。
気弱なシャイが恐怖を超克し立ち上がる瞬間、「破」のシンジくんを見るようで強いカタルシスがあって、酔っ払ってるときに読んだせいかちょっと泣けてしまった。
(選書参考)
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