#AQM

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#熱帯魚は雪に焦がれる 7巻 評論(ネタバレ注意)

「聞きたい 知りたい
 例えそれがどんな言葉であっても
 触れたい」

「わたしはずっとカエルになりたかった
 サンショウウオといるために あなたといるために
 わたしたちのつながりはそれだけなんだって

 でもきっと…きっと…」

愛媛県西部の海辺の田舎町を舞台に、家庭の事情で引越してきてぼっちな小夏が、転校先の高校で高嶺の花気味の帆波先輩のぼっち水族館部に入部してちょっとずつ仲良くなっていく優しい話。

ジャンルとしては百合になるんでしょうけど、日常コメディではなくアンニュイなストーリーもの。

ここ数巻の嫉妬、焦燥、自己嫌悪、孤独感がない混ぜになった暗くて重い展開がようやく解消する巻。

雨降って地固まるというか、もうあとエピローグぐらいしか描かれるべきことがないような気もしますが、それ以上に、2人のヒロインの精神的な結びつきが非常に強く描かれる反面、性愛として描写されることはなく、これは果たして百合なんだろうかと考え込んでしまいます。

「コミック百合姫」に載ってたら「まあ百合か」って思ったりするんですけど、この作品はそうじゃないし、百合って一体なんだろう…だからって性愛として描いて欲しいわけでもないんですよね…

 

 

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