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#映画大好きポンポさん the Omnibus 評論(ネタバレ注意)

米ハリウッドをモデルにした、架空の映画産業の街・ニャリウッドが舞台。

伝説の名プロデューサーを祖父に持ち、その才能を血と英才教育によって継いだ少女?ポンポさんを中心に、俳優・監督・脚本・音響など映画に関わる様々な人々の映画にかける情熱や悲喜交々を描くシリーズもの。

基本的に1冊で1エピソードを読み切らせる単巻・中編構成のシリーズですが、今巻は「オムニバス」を冠した短編集。

かと思ったんですけど、2/3はポンポさんの祖父・ペーターゼンの半生を描いた伝記のようなテイ。

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「映画大好きポンポさん the Omnibus」より(杉谷 庄吾【人間プラモ】/KADOKAWA)

4月末に出て、「ウマ娘で忙しいからそのうち読もう」と思ってたら5月末に更に続巻が出て、6月頭には劇場版公開と、絶賛畳みかけられ中。

この次はナンバリングの3巻を読みます。

出会いと雑談の場・ダイナーを舞台にした短編3篇、ポンポさんたちの次の世代を描いた短編が1篇、そして9話をかけたペーターゼンの半生記。という構成。

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「映画大好きポンポさん the Omnibus」より(杉谷 庄吾【人間プラモ】/KADOKAWA)

メインの主人公はプロデューサーのペーターゼンと、彼と出会った異能の主役俳優マーティン・ブラドッグ、天才監督・ロッシオ・バルダッサーレ。

この絵だけ見ると「なんの漫画だよ」ってなりますねw

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「映画大好きポンポさん the Omnibus」より(杉谷 庄吾【人間プラモ】/KADOKAWA)

「時には昔の話を」なノスタルジーと哀愁を漂わせつつも、躍動する3人の天才の仕事ぶりにwktkさせられるエピソード。

毎回新刊が出るたびに「前の巻も面白かったけど更に面白い」と思うシリーズ。眼福。

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「映画大好きポンポさん the Omnibus」より(杉谷 庄吾【人間プラモ】/KADOKAWA)

単巻で読み切らせるので読後の満足感が高いってのもあるんですけど、作中で語られる「大人数で創る仕事における仕事論」や「天才論」はしばしば唸らされるものがありますね。

何かを遺していく仕事っていいなあ。

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「映画大好きポンポさん the Omnibus」より(杉谷 庄吾【人間プラモ】/KADOKAWA)

読むのサボったおかげで次巻がすぐ読めるのがとても嬉しい。

 

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