たぶん今あなたがタイトルから想像されたとおりの漫画です。
仕事などの日常に疲れた競馬ファン女子が、幼少期を思い出しながら競馬場のスタンドから奮闘するサラブレッドや騎手・調教師などの関係者の応援し、そして「スタグル」ならぬ「競馬場グルメ」を食べてに元気をもらう。
ほぼ全編、この一見ワンパターンな短編が人を替え競馬場を替えグルメを替えて、愚直に15編もオムニバス形式で繰り返されます。
絵が美味しそうというより、シチュエーションが美味しそうなグルメ描写。
ご存知かどうかは知りませんが自分もそこそこ競馬が好きで、ご存知ないと思いますが今日は仕事でとてもストレスが溜まったので、ワンパターンを愚直に繰り返すこの1冊が、めちゃくちゃ沁みました。
サラブレッド・競馬関係者・そしてファンの人生が交錯する交差点のような描かれ方がされていて、過去に好きだった馬の生き様とかいろいろ思い出しちゃって、たぶん作者、泣かせるつもりで描いてないと思うんですけど、自分のコンディションや過去の思い出のツボにハマってなんかちょっと泣けた。
まるで自分が競馬場で馬から元気をもらったように、仕事の人間関係でソウルジェムが黒く濁ってたのが少し浄化されたような気がして、漫画って人によって合う合わないがあるのは当然なんですけど、コンディションが合う合わないも大事だなあ、と思います。今日読みたかった漫画だった。
普段読んだら
「絵も可愛いしグルメも美味しそうでどれもいい話だけど、ワンパターンやな」
と思ったと思うし、そもそも自分はスポーツから「勇気をもらう」「元気をもらう」とか割りと嫌いなはずなんですけど、今日はちょっとこの漫画のヒロインたちにジャストフィットで感情移入しちゃうコンディションでした。あー俺もがんばろう。
「1巻」の表記がないんですけど、2巻は出ねえのか。どうなんだ。
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