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あ、今日読んだ漫画

#くノ一ツバキの胸の内 7巻 評論(ネタバレ注意)

外界から隔離された人里離れた山奥の里でくノ一として養成される少女たち。隔離されているが故に、彼女たちは「男」という存在を「先生が危険だという生き物」として断片的にしか知らず、ある者は倒すべき怪物として、ある者は幻の生き物として憧れを抱いていた。あかね組の年長の優等生の少女・ツバキも、自制しつつも男が気になるお年頃だった…

「くノ一ツバキの胸の内」7巻より(山本崇一朗/小学館)

くノ一学校を舞台にした耳年増 日常コメディ。

可愛い女の子をバリエーション豊かに描けるという多くの漫画家にとって垂涎のスキルを持つ作者が、そのスキルをフル活用するためだけに選んだような設定。というか可愛い女の子だけをひたすらたくさん描きたいだけの漫画。

Amazonの商品概要によると、くノ一少女が38人いるそうです。

「くノ一ツバキの胸の内」7巻より(山本崇一朗/小学館)

そういえばギャルくノ一って作中に他に居そうで居ないな。

別作の2作がメインヒロインにフォーカスした未満ラブコメということもあってか、とにかくいろんな「可愛い女の子」を髪型・髪色だけではなく顔の造りから描き分けるための練習というか習作のような漫画で、作話は良くも悪くもバニラというか、あってもなくてもいいような他愛のない日常話が中心。藤子F不二雄や『サザエさん』などに近い感じ。

「くノ一ツバキの胸の内」7巻より(山本崇一朗/小学館)

「可愛いだけの話」ばっかりかなと思ってたんですけど、今巻読むと「可愛くて少し優しいだけの話」と、もう少しウェットな感想に印象が修正されました。

特に描かれ方が変わったわけでもなくやってることは前巻までと変わらない日常コメディなんで、読んでるこっちのコンディションの問題だと思うんですけど。

「ほっこり」というのか、「愛しい」と書いて「かなしい」と読む、とでも言うか、「10年後20年後にこの子たちはこの頃をどう振り返るんだろうねえ」とか考えるとちょっとしんみりするものがあります。

「くノ一ツバキの胸の内」7巻より(山本崇一朗/小学館)

この「最終回の向こう側から今巻を振り返る読み方」をすると全ての日常コメディものが全部「いい話」に見えてくるので割りとおすすめです。何の話だ。

 

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