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あ、今日読んだ漫画

#それでも歩は寄せてくる 15巻 評論(ネタバレ注意)

2人しかいない将棋部の、おさげデコ部長・八乙女うるし(高2♀)と、好き丸出しのくせに頑として認めない無表情部員・田中歩(高1♂)の、告白前の高校生男女が好き丸出しで部室で将棋指しながら甘酸っぱくイチャイチャしてる、可愛いは正義のショートラブコメ。

歩は一応、将棋でうるしに勝ったら告白しようと思ってるみたいです。

『それでも歩は寄せてくる』15巻より(山本崇一朗/講談社)

マスターランクの絵力(えぢから)とシンプルで力強いセリフ力(せりふぢから)を活かした、ラブコメの王道、正攻法。

日常ラブコメですけど時間が流れる系で、うるしが3年生に、歩が2年生に。歩に中学時代以来の片想いをする新1年生の後輩ちゃんも入部。

仲間が増えた将棋部の冬、うるしは高校3年生で受験勉強で将棋部は引退…ではないですけど身を引き気味に。

『それでも歩は寄せてくる』15巻より(山本崇一朗/講談社)

文化祭、クリスマス、大晦日、初詣、そしてうるしの受験に。

ということで、うるしの高校生活も大詰め。

今巻もうるしも凛ちゃんも可愛いです。もうどっちを応援とか決められん。2人ともがんばれ。

共通試験が1月中旬で、卒業式が3月初旬なんで、残り1ヶ月ちょいぐらい?

『それでも歩は寄せてくる』15巻より(山本崇一朗/講談社)

今巻も二人の仲が大きく進展するでもなく、ピンチが訪れるでもなく、終盤になっても詰めを急ぐでもなく「一手ずつ」という感じの、不器用で甘酸っぱいエピソード群。

高校生活の3年生の最後の1〜2ヶ月って、漫画に限らず現実もなんかアンバランスですよね。

部活の関係は引退によってとっくに解体されていて、それぞれの試験やらその準備やらで共同で何かすることはなくなり、受験組はそれぞれの志望校対策で自習に入って登校しなくなって。

『それでも歩は寄せてくる』15巻より(山本崇一朗/講談社)

なんか「花の高校生活」の一番大詰めが、まだ卒業したわけでもないのに急に疎遠に、孤独になりますよね。

で、次に集まる時は卒業式の予行で、その翌日は卒業式本番で、解散。

高校生活の最後に「受験」「卒業」というデカくて重たいイベントがあるせいもあるんですけど、ドライすぎるというか、寂しすぎん?

もっと10日連続で「卒業祭」とかすればいいのに。

『それでも歩は寄せてくる』15巻より(山本崇一朗/講談社)

といいつつ、この高校3年生の冬から春にかけての、空気が冷たく乾いてて孤独で切ない感じ、好きなんですけどね。

漫画でも度々描かれるシーズン、たくさんの漫画の多くのキャラが「勝負駆け」を通して自分と戦って、ちょっと大人に成長してきましたけど、うるしにとってはどんな季節になるでしょうか。

『それでも歩は寄せてくる』15巻より(山本崇一朗/講談社)

次巻が受験とバレンタイン、次々巻で卒業式、完結かな。寂しいな。

 

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