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あ、今日読んだ漫画

#綺麗にしてもらえますか。 10巻 【完】 評論(ネタバレ注意)

熱海の商店街のはずれで小さいクリーニング屋さんを営むかわいい黒髪ポニテの働くお姉さん(金目さん)の日常もの。熱海が舞台なんで温泉入ってるシーン多め。日常ものながら、ヒロインが2年以上前の記憶を喪失してるミステリー要素も。

『綺麗にしてもらえますか 。』10巻より(はっとりみつる/スクウェア・エニックス)

記憶喪失をキーにドラマを作る、というのは〜80年代まではよく見られた印象で、逆に90年代ぐらい以降はギャグコメを除いてめっきり見なくなった印象なんですけど、この作品は近年では珍しく、1巻からヒロインが記憶喪失です。

失われた記憶を少しずつたぐるエピソードが緩く縦軸になりつつも、基本はチャーミングな働く職人お姉さんの日常もの。

『綺麗にしてもらえますか 。』10巻より(はっとりみつる/スクウェア・エニックス)

今巻で一旦完結。「一旦」というのがミソで、連載は終了するものの、番外編の日常エピソードが不定期?で雑誌に掲載されていくそうです。

よかった。

金目さんの過去に触れる、記憶の埒外の故郷への里帰りの旅も描かれ、失われた記憶の謎もふわっと明かされました。

『綺麗にしてもらえますか 。』10巻より(はっとりみつる/スクウェア・エニックス)

記憶喪失がクライムサスペンスや隠し財産を巡る謎に迫るようなダイナミックな話ではなかったですけど、この作品らしい、人と人の繋がりの強さ、しなやかさ、柔らかさ、暖かさを感じさせるものでした。

ただ、読者として自分はちょっと察しが悪くて、

『綺麗にしてもらえますか 。』10巻より(はっとりみつる/スクウェア・エニックス)

「どういうこと」だったのか正直よく分かってません。

脳神経医学チック・精神医学チックな仮説、少しファンタジーな仮説、少しSFチックな仮説などアレコレ考えてしまうんですけど、Amazonのレビューにはこのセリフの意味を察した方もいるらしく、ちょっと羨ましい。

1巻から読み返してみるうちにフッと察する瞬間がくるような気もしますね。

『綺麗にしてもらえますか 。』10巻より(はっとりみつる/スクウェア・エニックス)

「信じてもらえないかもしれない」「こんな話」…

ラストは「この漫画にはこれしかない」という最終回、かつゆっくりながら日常の番外エピソードも待てば読めるということで、この漫画らしくキリッとしないふんわりした、いろんな意味で優しい最終回w

『綺麗にしてもらえますか 。』10巻より(はっとりみつる/スクウェア・エニックス)

ひとまず、連載お疲れ様でした。番外編エピソードも楽しみにしています。

 

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