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#ザ・ファブル The second contact 8巻 評論(ネタバレ注意)

幻の殺し屋組織「ファブル」の天才殺し屋と相棒の女が、ボスの命令でほとぼり冷ましに大阪のヤクザの世話になりながら長期休暇がてら一般人の兄妹・アキラとヨウコに偽装して暮らす、コメディ成分多めのハードボイルドもの。

『ザ・ファブル The second contact』8巻より(南勝久/講談社)

巻き込まれ気味にいろいろ物騒な事件は起こったものの、伝説の殺し屋は不殺を貫いたまま事態を収拾し、街を去って第一部が完結、そして数ヶ月後ぐらいの続編、第二部。

新たな抗争の火種が…という感じで、大手の盃を受けた隣の大西市の紅白組の組長が真黒組の縄張りを狙って策謀。

チンピラ同士の喧嘩からスタートさせるも、早くも元・ファブル組が巻き込まれ、更に。事情あって海老原が降りることになってしまい、真黒組の鷹一が組長代理としてキーマンに。

『ザ・ファブル The second contact』8巻より(南勝久/講談社)

情報収集する敵の殺し屋組織「ルーマー」が、アキラ、ヨウコ、アザミ、ユーカリをファブルと断定、「対ファブル」にチームを招集。

アキラの不殺の方針とファブルのボスの方針が一致し、元ファブルの4人は抗争から極力距離を置こうと努め、彼らを客分として預かる立場の真黒組組長・海老原もその後継の鷹一も彼らを巻き込まないよう努めるものの、ヨウコが偶然巻き込まれ、ユーカリがターゲットとして罠に呼び出され、またそもそも世話になった真黒組に恩義も感じていて…という事情で、最終的には夜の公園で「ファブル vs ルーマー」の殺し屋組織対決に。

『ザ・ファブル The second contact』8巻より(南勝久/講談社)

今巻はもう、ストーリーというか戦ってるだけです。

○○が××を見つけて、助けるために囮になって、その○○のピンチに△△が現れて…の繰り返し。

ストーリー重視の読者にとってはつまんないでしょうし、バトル描写重視の読者によってはたまらないでしょう。自分はどっちも大好きです。

『ザ・ファブル The second contact』8巻より(南勝久/講談社)

登場人物の「殺し屋率」が9割ぐらいかな。こんなに殺し屋しか出てこない漫画なかなかないですよw

敵方のルーマーが大量の「雑兵」を投入したこともあり、ちょっと「不殺縛りの三國無双」みたいな状態に。

ヨウコが執拗にマスクを守ったのは、万が一にも写真が流出することを避けたんですかね?

ちなみに予告編の見出し情報だと「ファブル=寓話」に対し「ルーマー=風説」なんだそうです。

『ザ・ファブル The second contact』8巻より(南勝久/講談社)

ファブルが組織に英才教育で育てられ篩にかけられた一流の殺し屋の集まりなのに対し、ルーマーは在野の殺し屋をかき集めて雇われたある意味「寄せ集め」なので、悪役なのもあって少々「小物臭」がするキャラが多いですが(だからこそ主人公たちが無双できるわけですが)、ようやくそのルーマーの中で唯一質でファブルに拮抗できそうなリーダーが、ファブルのエース格のアキラと対峙。

ヨウコに不穏要素がありつつも、盛り上がって参りました!

『ザ・ファブル The second contact』8巻より(南勝久/講談社)

というところで、次巻予告によると次巻で第二部完結、とのことです。

 

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