#AQM

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#恋する寄生虫 1巻 評論(ネタバレ注意)

「あなたに糸操り人形のご加護がありますように」

青春漫画の予感がする表紙。ちょっと冬目景みたい。
メディアワークス文庫の単巻完結の小説のコミカライズ。

過度の潔癖症で社会になじめず無職の青年・高坂賢吾(27)は、自宅を訪れた知らない男から、高坂が作成したマルウェアを通報しないことと引き換えに奇妙な依頼を受ける。

「ある子供の面倒を見てもらいたい」

依頼に基づいて指定の日時に指定の場所に行くと、「ある子供」は金髪にヘッドフォン、煙草を吹かし険のある目をした、視線恐怖症で社会になじめず不登校の女子高生だった。奇妙な男が作った奇妙な状況の中で、彼女は毎日、高坂の部屋を訪れ、2人は少しずつ惹かれ合っていく。

小説のノベライズだけあって、長くて叙情的で文学的なセリフ回し。
心に負い目を持つ者同士が些細な出来事を積み重ねて静かに心を通わせる1巻。謎は謎のまま、ラストで奇妙な男が告げる、

「…いいか?良く聞けよ
 あんたの**********」

「え?」

物語が暗転したところで「2巻につづく」。

正直まだ面白いかどうかよくわかんないんですけど、心惹かれる繊細な描写。

ごめんなさい、2巻が出る前にたぶん原作を読んでしまいます。