「けど俺、知恩さんのこと、す」
「やめて。おねがい…聞きたくないから。」
都会の実家の親との生活から離れたくて県外の高校に進学、田舎の遠い親戚のお寺に下宿することにした男の子・源。ボロい小さなお寺にいたのは大叔母さん(ばあちゃん)と1匹の犬とたくさんの猫と、幼少期に一緒に遊んだ今は19歳になったいとこの従姉の知恩ねーちゃんだった。
ラブかどうかすら定かじゃない、親戚のきれいなお姉さんへの憧憬と日常を描いた穏やかでユルい一つ屋根の下ラブコメ。
親戚の3つ?年上のお姉さんと一つ屋根の下ラブコメも今巻で完結です。寂しいね。
源がお寺に来て1年が過ぎ、高校2年に進級。
お寺を継ぐ決意をした知恩さん、東京の大学に進学することを決める昼間。源の進路は…そして3年?後。"まゆげ"も大きくなりました。
絵と間と最低限のセリフで静かに惹かれ合う心象の機微を見せる日本映画のような描写。最終巻らしく色々なあれこれはあれど、この漫画らしく穏やかにユルく終わりました。
「源ちゃん。」
「ん?」
「一生のおねがい、 長生きしてね。」
「うん。」
前作、今作と2作続けて静かな良作ラブコメがヒットした作者。次回作も楽しみにお待ちしています。
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