AQM

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#猫が西向きゃ 1巻 評論(ネタバレ注意)

「元々この世界のすべての物質は
 絶えずゆらゆらとごく細かにゆれていて
 安定せずにあるもので
 ときにバランスを崩して形を変えることがある
 それを浮動化 またはフローと呼ぶ…」

「蟲師」で著名な作者の現作。

町で起こるちょっと困った怪奇現象「フロー」に役所の委託で対処するフロー業者「広田フロー(株)」。猫の「しゃちょう」とヒロタの1匹と1人で営む事務所にバイト希望のメガネ少女・智万(ちま)がやってきた。

七叉路になってしまった三叉路。
真夏に咲いてしまった桜と、少女になってしまったOL。
行方不明になったしゃちょう。
あらゆる角が丸くなってしまった商店街。
繋がってしまった無限鏡の世界たち。
商売敵のお浮動神社。

人の心が起こすもの、原因不明のもの、放っとけばなおるもの、何十年経ってもなおらないもの、様々なフローに対処したり、しなかったり。

あとがき見たら日本の風景フェチの作者が風景のおまけで描いてるみたいな漫画です。風景描ければなんでもいいのか、編集の言いなりでワロタ。

その割りに随分面白いというか、非日常な日常というか、読んだことのない作家さんの作品を初めて読むのは常にちょっとした賭けですが、アタリでした。