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#あの娘にキスと白百合を 10巻 【完】 評論(ネタバレ注意)

ヒット作としてここ数年の百合漫画を牽引してきた作品の一つという印象があります。今巻で完結。話も表紙も1巻の最初の二人、白峰さんと黒沢さんに還ってきて、いい表紙。

同じ学園(女子校)を舞台にした青春群像百合ラブコメオムニバス。匂わしや読者の想像にお任せではなく、漫画として比較的ガチめの百合。

前回の脇役が今回の主役、みたいな感じで学園内の人間関係の中でエピソードごとに主役が入れ替わるオムニバスで、だいたい5~6カップルぐらいのエピソードをメインに回しながら登場人物が徐々に増えていく。描きも描いたり、全部で何組描いたんですかね。

ハッピーエンドがいいなと思ってて実際にハッピーエンドだったんですけど、なんかこうアレですね。

彼女と彼女はまだ18歳とかで、この先も長く人生は続いていって、良いことも悪いこともいろんなことがあって、我ながらハッピー「エンド」ってなんだよというか、いつぞやの増田の「人生の途中なのでオチはありません」という言葉を思い出します。

彼女と彼女がこの先の幸も不幸も2人で乗り越えて行くことを願うばかりです。大丈夫デス、私ハふぃくしょんト現実ノ区別ガツイテイマス。

5年間、お疲れ様でした。

 

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