「こ この度は弊社の力量不足からご迷惑をおかけして
申し訳ありませんでした…!」
「今日も一日がんばるぞい!」の謎のブレイクから早や4年半、9巻。
失礼ながら「まんがタイムきらら」系の量産型美少女萌え4コマのルックスを持ちつつも、「登場人物が成長していくお仕事漫画」の背骨を頑なに守り続ける漫画。
多摩美に不合格、専門学校を経てゲーム会社に就職するも2年で退職した作者の経歴や情念をいろんなキャラに色濃く反映、「業界もの」としてはだいぶ情報を薄めて、仕事の失敗や人間関係の葛藤を通じた登場人物の成長を焦点に。
「…もしかして篠田くん
誰からも嫌われずにディレクターが全うできると思ってる?」
キャラクター各自、初めての環境、初めての役職、初めての仕事、どうやって殻を破るか悩んで四苦八苦。人の動かし方、使い方。
自身の経験なのか取材なのか、多分「あの時もっとこうできていればよかったのに」という後悔と妄想でできていて、もう比重が萌えでもコメディでもなく働く人のお仕事漫画なんですけど、こっちの方が面白い、というより自分が読み誤っていただけで、この漫画は最初っからこうだったんだろう。
外注先のくだりで泣いちまった。
aqm.hatenablog.jp