「聞いたぜ兄ちゃん!辞めちまうんだって!?」
「ええ」
「ヒメちゃん悲しんでんじゃねえか?」
「そんなことないっすよ
たいして役に立ってなかったですし…」
「そういうことじゃねえだろっ!?
また家族がひとり減っちまうってことだよ!!」
最後の確定申告は、せつない。
青年が会社を辞めてニートしてたら親の強制で親戚の建具店に就職させられ、住み込み先の建具店では社長の娘さんの中学生が亡くなった母親に代わって経理担当で奮闘してました4コマ。
いわゆるほのぼの系・癒し系枠。完結巻。
青年やヒメ先輩のそれぞれの過去を深掘りする話もあり、そして別れもあり。
まんがタイム系の美少女萌え系・日常もの4コマと分類して差し支えないと思いますが、取引先や商店街の人たちに可愛がられながら青春を経理業務に捧げて健気に奮闘するヒメ先輩が、なんかこう、おっさんを涙もろくさせるものがあります。
「そして10年後」の最終回もこの作品らしい、ポジティブでほのぼのとしたとても良い最終回でした。
日常もの4コマの最終回というのは、卒業式を思い出すような、独特の名残惜しく切ない風情がありますね。
初の商業誌連載、お疲れ様でした。とても楽しく読みました。
aqm.hatenablog.jp