#AQM

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#七つ屋志のぶの宝石匣 9巻 評論(ネタバレ注意)

「本当にこれなのか?志のぶ」

「うん この中石…間違いなく"怖い"」

「そんな合成が20年前に存在していたら相当やばい話だよね
 しかも『天然』として売られていたとしたら
 一度に人が何人も消えてもおかしくない話かもね」

公家〜武家から続く名家の、離散の間際に女当主から質入れのカタに預けられそのまま質流れした幼い少年・顕定、それから20年弱?ぐらい後。

質屋の孫娘の高校生で宝石の「気」が見えるインスピレーション派の天才肌・志のぶ。

成人して宝石店の外商となったクールなイケメンで理詰めの科学・合理主義者の顕定。

の、許嫁コンビを主人公に、幼少期から顕定が探す「翔る鳥をとじ込めた赤い石」を縦軸に、江戸時代から十二代に渡って続く老舗の質屋を舞台にした「質と宝石」ミステリー・コメディ。

顕定が完成度が高すぎる合成ダイヤにまつわる陰謀の核心に迫る一方、志のぶは彼の仲間との会話から知らない顕定の一面を知って落ち込み、顕定に婚約解消を申し出る…

大変面白く読んでますが、ここに至っても「敵」の意図が読めず、また悪人や人が死ぬ話を描きたがらない作者に見え、どう着地するんでしょう。肩透かしのずっこけオチだけは勘弁して欲しい。

 

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