#AQM

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#HEART GEAR 2巻 評論(ネタバレ注意)

第三次世界大戦で人類が滅亡し、荒野には生き残りのギア(ロボット)たちが細々と暮らし、一部のギアはAI暴走で「狂機」と化した世界。

人類の唯一?の生き残りのメガネっ娘・ルゥと、拾った巨大なポンコツロボの中から出てきた最強イケメン戦闘用ギア・クロムが、恩人ロボのゼットおじさんの復元を目指し、ギアによる理想都市「ヘブンランド」を目指し旅に出る。

という、西遊記かオズの魔法使いかというSFでポストアポカリプスでバトルでロードムービーな冒険もの。

最近何かと目にするようになった編集者・林士平さんの担当作。

alu.jp

主人公はルゥとクロムなんですけど、あとがき含めて作者の興味がAIというか、帰ってこない上官の命令を守る橋の番人ギア、客が途絶えても店を開け続ける理容師ギア、食べる者がいなくても仕事を続ける畜産ギア、理由のない闘いを求めてコロシアムに集う戦闘ギアたちなど、「人類が滅びたあとのギア(AI)たち」に向いていて、主人公たちはまるで世界を映すための装置のよう。

ジャンプっぽくない鉄と油の匂いがするような線や塗り、世界に残された者たちの寂寥感。

ラピュタの庭園を守護するロボットとか、作者はとても好きなのかもしれない。

 

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