#AQM

I oppose and protest the Russian invasion of Ukraine.

FSS (NT2019年12月号 第16巻相当) 評論(ネタバレ注意)

ファイブスター物語、連続掲載継続中。「第6話 時の詩女 act4 スプラウト・ソング〜ショウメ争奪戦 」、Both 3037。扉絵入れて15ページ。

 

他の号はこちらから。

aqm.hatenablog.jp

以下、宣伝のあとにネタバレ情報を含んで論評しますので閲覧ご注意。

 

 

 

 

(宣伝)

 


(余談)

連載ページとは別に、15巻の告知・盛り上げに3ページ。

2ページ使った見開きで描き下ろしのショウメのカラーイラスト、15巻でも使用されるとのこと。ショウメの視線の先の赤い細長いクリスタルのようなものはなんでしょうね。命の水か、ドラゴンドロップか。黄色い枠のついた細いスリットが見える。テキストで、カバーイラスト公開、立体モデル「カイゼリン」、他・コラボアイテムについて。

3ページ目は15巻カバーイラスト「Praying Marble」フルバージョン公開。「ファイブスター物語」第15巻 12月10日(火)発売。248ページ 本体1,300円+税。グッズ同梱の「DXパック」は予約殺到につき発売日お届けの予約受付を一旦締め切る可能性があるとのこと。


(扉絵)

マウザー教授のGTM講義、カラー10コマ漫画。マジか。


(本編)

現れたゴリリダルリハと目を合わさないようラキシスを制止するショウメ。見てしまったカリギュラーズ4人は素のアホの子思考に。が、ラキシスと、懐園剣に護られたマドラには効かない。一同に向けセンチュリオが放つ3連撃を剣で弾くマドラ、その隙にゴリリダルリハの巨大な七本指の手のひらがその眼前にラキシスを掬い上げ、ショウメを渡すよう告げる。真のエピソードタイトル、ドン!!!!それに対し、ラキシスは藍色モードに姿を変え断固としてそれを断る。勝手に出力が上がった懐園剣でマドラがそれの手首を切り払いラキシスを救出した刹那、大口径ビーム砲がゴリリダルリハを直撃。霧の中から立ち上がったのは、超帝國剣聖ミキータ・オージェの駆る黄金の電気騎士"ナイト・オブ・ゴールド"(見開き、ドン!!!!)だった。

「オージェが駆るマグナパレスが動く!はたして、その力は!?」
(ニュータイプ2019年12月号より)


(所感)

扉絵の、マウザー教授のGTM講義。

ちょおおおおおい!!という設定変更…になんのか、新事実発覚になんのか。

びっくりはびっくりなんですけど、これまでも「あの人たち」とはいえ「1人」でなんとかしちゃった例があったり、ハイアラキの「MHは身体の延長」発言があったりはしましたし、アイルトン・セナが踏んでもチンパンジーが踏んでもお膳立てされた状態でアクセル踏みゃとりあえずクルマは前に進むもんですけど。戦車にファティマ乗せるのは経済性でありえない、みたいな話か。

まあでも、ちょっとびっくりよね。

今月号のオージェは関係ありそうで実は全然関係ない気がすんだけど、この設定いつ使うんだろ?エンジニアが動作テストできないのは不便すぎるということなのか、シゲノブの倉庫管理とかだろうか。

あとどうでもいいけどマウザー先生、ミラージュの騎士服纏うの早すぎね?w

あとナンボGTMの光線兵器でもガルパンの戦車の謎カーボンだけは貫けないような気がした。


扉絵の脚注。

先月号の答え合わせ。まあ「時空を超える存在」って、そういうことよね。あと、どうも今回のヴィーキュル戦というかオールスター戦は、2部構成というか、一旦ブレイクして第2ラウンドがあるっぽい?


ゴリリダルリハのパッシブ能力とカリギュラーズ。

神話の怪物・メデューサは「見ると石になる」と言われますが、ゴリリダルリハは見るとアホになるパッシブ能力が。モンハンで敵がこんな能力持ってたらテレビ殴る。アホすぎて伏せ字もなしに資生堂パーラーがフルネームで登場。

ここでゴリリダルリハを見てアホの子になってみて欲しいキャラのアンケートを取りました。俺に。
 1位 ログナー
 2位 ランド
 3位 クローム・バランシェ
という結果でした。

全体的になんか可愛いカリギュラガールズに比べて、マウザー先生一人だけ不実で自己中でマニアでニートでプライド高くてドMな、人間のクズ丸出しの本音が読者にだだ漏れに。作者に愛されすぎやw

昨日の強敵が今日の戦友になると敵対時より頼りなくなる現象はバトル漫画の常ですが、ここまで急速に頼りなくなる人なかなかいないですよ!ヤムチャだってもうちょっと頑張ってた気がするぞ!

という、作中ここ10分程度の間でインフレ具合ハンパない中、重合とはいえ一応人間なので止むを得ず…余計アホに見えるからせめて服着せてあげて…

マウザー先生は一連の流れで一話ごとに「意外と紳士」→「人間のクズ」→「俺たちのマウザーさん」→「解説の力道山さん」→「半裸のアホ」と振れ幅がすごくて手のひら返すこっちの手首がちぎれそう。


GTMフドー。

あ、ミラージュ入っても、バイトというか趣味の悪巧みはやめる気ないのねwww

「ディ・ヨーグンとダスニカ」の誤りではないのかな、という気も。


ショウメ。

「ラキシスが平気」なことは読者からしたらそこまで不思議ではないんですが、ショウメには不思議なようで、ショウメはラキシスについて「どこまで」を知っているんでしょうかね。

 

懐園剣。

「奴の視線を…!」なによ。視線をなんなのよ。ということで、ゲーム的にいうと武器ながら敵の能力を無効化するパッシブ機能もあるみたい。


ゴリリダルリハとセンチュリオ。

「神経レベルのリンク」って懐かしきLEDミラージュver3の「ライド・ギグ」を思い出しますね。名前を変えてZAPにも搭載されてんだっけ?


真のエピソードタイトル。

「この空間」が時空を超えてそこに転移していたと解釈するべきなのか、天照と分け合ったすえぞうのドラゴンドロップが片割れを呼んで鳴り始めていて、これはつまりゴリリダルリハの手のひらの上だけがそうなのか。まあこの辺は表現上のさじ加減か。

目的がショウメだと言語で確定しましたが、既に「命の水」を分離済みのドラゴンの幼生がヴィーキュルにとってどんな価値が…と思ってページめくったら答えが書いてありました。


大君主バフォメート。

なんか物語の楽しみを否定するみたいで憚られるんですけど、私ね、だいぶ前から「モナーク・セイクレッド」って、作中では概念だけが示されて実在が描かれることのない、作者の中でメタなものを示す言葉として遊んでんじゃないかと思ってて、本当は「永野護の脳みそ」を指すメタファーなんじゃないかなと思ったりとかね…じゃあモンソロンだったりアズデビュートだったりする創世に関わる"先史"や"人"を指す言葉は、「エルガイム」製作時代や当時永野護に影響を与えた特定の実在の誰かだったり、じゃあヴィーキュルに君臨するバフォメートって

んーん、なんでもない。

ただ「禁断の"解"」によって世界が創り変えられたら、FSSという作品世界そのものが

んーん、なんでもない。ごめん急にトンチキなこと言い出して。


黄金の電気騎士。

バスターランチャーなんとかカノンを携え、頭が長すぎて画面に入り切らないので前かがみで登場。

ヴェーパー・ラティス・ラミネート。

ティティンD型ツァラトウストラ。

('A`)?

MH時代は柄が男性器の形をした日本刀様の実剣を腰に差してましたが、丸腰に画角に隠れて右手に持ってるであろうガット・ブロウはまだ見えない。いや?68ページの右手には何も持っていない。バスターランチャー以外は手ぶら?

マドラからむしり取って懐園剣が巨大化したら面白いね。

マウザーが「ナイト・オブ・ゴールド」呼びなのは、見たままを叫んだだけなのか、固有名詞としてKOGを知っていたのか。あー、LEDとヤクトと一緒に星団中にお披露目中継されたんでしたっけ。

なんかこう、1巻の登場シーンを彷彿とさせる描写。眼のどアップが描かれると「K・O・G!K・O・G!」って感じしますね。ルミナス・ミラージュや格納庫のシーンを除き、黄金の騎体を戦場に晒すのはコーラス-ハグーダ戦以来?

モノクロなのに黄金色に視えてしまうのは我々の長年の訓練の賜物でしょうか。


ミキータ・オージェ。

マドラをプロミネンス呼び。マウザーの声を聴き分けたツバ子に続き人物を声で聴き分けるマドラ。

既に成人体。「元」超帝國剣聖。ソックスとサンダルに1コマ割く。天照に遠隔操作されるかと思ったけど、このまま行くっぽい?

互いに後方支援担当として前線を挟んで対峙したベラ戦以降、ミグノシアに居着いて城に帰ってないラキシスとは初対面。プロミネンスとも先史以来。ツバンツヒはハヤシライス女子会の際にちびオージェと面識有り。

脊髄をアンテナにGTMとリンク。なにそれこわい。

「時間を稼げ」というオーダーは、時間が経てば問題が解決するアテがあるからこそですが、ラキシスにもマドラ+懐園剣にもマグナパレス+オージェにも解決できない問題に対して、時間が経つと何が起こるでしょう!

 ◯ ヴィーキュルのカラータイマーが鳴って一旦撤退

 △ ジョーカーとスイレイがくる 

 × 天照がくる

 ◎ ショウメ争奪戦が16巻に収まり切らなくなり作者も読者も更に年をとる