「まずは金塊を見つけてやるさ」
「じゃあまだ道は同じだな 私たち…」
「そうだな 相棒の契約更新だ」
「(金塊を見つけてすべて終わらせる
アシリパさんをこの金塊争奪戦から解放するんだ)」
明治40年前後の北海道が舞台。日露戦争の二〇三高地で超人的な活躍をして「不死身の杉元」と呼ばれたけど上官半殺しにしてクビになった元軍人とアイヌの少女・アシリパのコンビを主人公に、網走監獄の囚人たちの刺青に刻まれたアイヌの隠し大金塊の地図を巡る血生臭い冒険もの。
財宝を狙う陸軍第七師団とかヒグマとかジジイになった土方歳三とか永倉新八とかチンポ先生とかシャチとかと戦ったと思ったら野生グルメ漫画になって味噌をうんこだと思われたりする。
網走監獄の闘争以来、別離していた杉元とアシリパが前巻でようやく再会。
今巻は、登別を舞台に鶴見派と土方派の暗闘、樺太編の後始末で捕獲した尾形を亜港で治療、その過程で回想・鯉登と鶴見の出会い。
脇役同士のエピソードにページを割いて、なかなか「杉元とアシリパの物語」は進みませんが、その脇役同士のエピソードがあとあと効いて話の厚みになってくる上に、いちいち面白い。
なんなんだよ「もすッ」ってwww
aqm.hatenablog.jp