「泊まってくれると言ってから
イタチがかわいくてずっと緊張していた
家で2人でいるとどうにかなりそうだった」
「同じ道を進むと言ってくれて嬉しかった」
「イタチと結婚したら毎日こんなに楽しいのかと思ったら
なぜか泣きそうになった」
「結婚なんて契約みたいなものだと思っていたが」
「イタチみたいな味方ができるのかと思ったら心強く思った」
クソ親父の勝手な約束で許婚持ちの東北の勉強好きの女の子・錦が、旅行に来てた東京の大々病院のボンボン・敦盛とひょんなことから2人でお祭り行って、親の敷いたレールから逃げたい者同士で意気投合、「東京に来ればいい」と言われて真に受けて受験がんばって敦盛がいる東京の名門校に合格して上京。
偉そうだけど嫌味がなく思いやり有る若様みたいな敦盛と、メゲず凹まずのガッツ溢れる錦の、小細工・駆け引きなしの全弾直球フルスイングのアガシvsサンプラスの試合みたいな見てて小気味良い恋愛もの。
許嫁の存在や交際に反対するそれぞれの親など、恋愛ものらしい障害の数々に逃げずに胸を張って真っ向勝負。誤解や錯誤に頼らない恋愛ものらしからぬ作劇で、ジャンル特有のもどかしさがなくて、読んでてスカッとする。
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