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「鉄の森には木があった
その木には手足があった そこには針金の葉が茂っていた
その葉陰には巣があった その巣には卵があった その卵は鳥になった
その鳥には鉄の羽と鉄の嘴があった 鉄の小鳥は森へ巣立った」
強豪・サンダース高校と練習試合で対峙する、全国大会にもエントリーできない弱小校と思われている伯爵高校。3号車「Ⅲ号N型」の車長を任されるのは、卒業していった「魔女先輩」から直々に車長に任命された小檜山 野咲。野咲は練習試合を戦いながら魔女先輩との思い出を回想する。
よく製作委員会が許したなという、ガルパンのスピンオフ。比喩では無く魔女が出てくる。戦術をタロット占いで決め、敵の所在を魔力で検知、呪詛の演舞を取り入れた波状攻撃。伯爵高校には普通科、農業科と並んで「魔女科」が存在する。
「リボンの武者」とはまた違った意味で異質極まりないスピンオフ。
端的に言うとずっと戦車で戦っているだけなんだけど、静かで穏やかでおよそ「ガルパン」を読んでいる気がしない。
「上」ということは次は「下」で終わるのか、「中」があるのか。
あとがきを読んでも未だ描きたいことは見えてこないけど、期待して待つ価値は十分にありそう。
(選書参考)
blog.livedoor.jp