AQM

あ、今日読んだ漫画

#GIGANT 5巻 評論(ネタバレ注意)

「もう皆さんご存知ですが、パピコさんは今
 世界一の有名人と言っても過言ではないのではないでしょうか。

 ツイッターのフォロワーもトランプ大統領を越えて、
 なんと8千5百33万人です!

 そしてアメリカの『タイム』、『ニューズウィーク』の
 2誌の表紙に同時掲載されました!!」

AV女優・パピコと映画監督志望の高校生・横山田のボーイミーツガールに、未来ガジェット巨大化ツールや超常現象いたずらサイト「ETE(enjoy the end)」が絡む不条理SF。進撃の巨乳。

ETEにより新宿に現れた3体の巨人「サタン」。死刑の恩赦と引き換えに自衛隊と協力し未来ガジェットで巨大化して素っ裸で撃退に当たるパピコ、その顛末。

直接的な破壊や殺戮やエロの描写もさることながら、作中でついた大きな嘘によって起こるパニックを通じて、既存の取り澄ました価値観の仮面が剥がれ壊れる様子・愚かしさをリアルに描写し、人間社会を風刺する手法は今巻も変わらず。というかこの漫画それしかやってない。

サタン撃退に失敗して壊滅するニューヨークと、呑気にパピコ英雄騒動に湧く日本の対比がまた、そうした価値観においては痛快。

折しも世情は新型コロナウイルスでパニック気味で、日常と極限状態が地続きに交錯する環境に置かれた人間たちが大好きなこの作者は正に今、ディスプレイを通して社会をウォッチしながらアイデア湧きまくりだろうな、と思う。

 

GIGANT(5) (ビッグコミックス)

GIGANT(5) (ビッグコミックス)

  • 作者:奥浩哉
  • 発売日: 2020/02/28
  • メディア: Kindle版

 

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