「あれ? あの子は…
どこかで会いましたね 名前は確か…」
「セイと申します」
「ああそうだ 思い出した!
清三郎の"清"と書いてセイさんですね」
「いいえ 違います
"誠"と書いてセイでございます」
「"誠(セイ)"さんですか ああ確かに
あの旗はあなたそのものの様でした」
まだ、やってます。
フラワーコミックスで20年以上続く、少女漫画の新撰組。
昨日の朝、マンションのエレベーター内の暇つぶし用の小さなディスプレイに「今日は何の日?」で表示されていて知ったんですが、昨日2/27は「新撰組の日」だったんだそうです。前身の壬生組が結成された日だとか。
反幕派の浪人に父と兄を殺され自身も殺されるところを沖田総司に助けられた少女・富永セイ(表紙左)、父と兄の仇を討つため月代を剃り男装して神谷清三郎を名乗って新撰組に入隊、唯一事情を知る沖田総司(表紙右)を師・上司・想い人として仰ぎながら、新撰組隊士として激動の時代を生きる幕末ロマン。
幕末の有名人がたーくさん出てくる読み応えのある漫画。長いけどね。ワンピースと同年開始。
もう3ヶ月前のニュースですが、連載は今年の5月末発売の月刊flowersで完結とのことです。おそらく次の45巻で完結。
natalie.mu
流山で官軍に投降する近藤。彼の釈放に奔走する土方。千駄ヶ谷で静かに療養する沖田と清三郎。
もう完結も近いというのにこの作者はブレないというか、最終回なんか眼中にないかのように此の期に及んで脇役の有馬藤太、横倉喜三次にスポットを当てます。
近藤の最期、庭の猫を斬ろうとして果たせない沖田の渡辺解釈、そして。
ヴィンサガの最新刊に幸村誠による沖田総司の最期に関わる短編「さようならが近いので」が収録されているので、ご紹介しておきます。こちらも「沖田と庭の猫」の独自解釈が見られます。沖田総司ファンで彼にまつわるフィクション作品を蒐集されてる方は、ぜひ読み比べてみてください。
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「るろうに剣心」でもお馴染み、斉藤一は史実で生き残ります。
土方は函館戦争で戦死したとされますが、遺体の所在がいまいち曖昧なためか新撰組もののフィクションの、んー…1/5くらいかな?の作品では生き残らせるケースがあります。「ゴールデンカムイ」とか。「ドリフターズ」はちょっと違うか。
渡辺多恵子がついた最大の嘘、今巻で役目を終えた「神谷清三郎」はどうでしょうか。
近藤勇の命日は1868年5月17日、沖田総司の命日は同7月19日とされ、お墓はそれぞれ三鷹の龍源寺、港区の専称寺なんだそうです。
最終巻は夏頃ですかね。
まだ、やってます。が、もう、終わります。
(2020.5.28 追)
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