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#ヴィンランド・サガ 23巻 評論(ネタバレ注意)

「海賊に捕まって奴隷になって大ケガしてとどめにはヨメさんに逃げられてンだもんなァ」

「いいと思うよ シグやんのそういう 貧乏くじ引いちゃうトコがさ」

面白い漫画読みたきゃこれ読んどけば鉄板、11世紀前半の北海・ノルウェー海を舞台にした時代漫画。まだ人権とかない時代の話なので戦争・海賊・虐殺・略奪・奴隷などが苦手な人は回れ右。

狂戦士だった若い頃から解脱して不戦・無剣・非暴力って「バガボンド」と似てんだけど、畑耕してるうちに作者が帰ってこなくなったあっちと違って続きが出るって素晴らしい。

幼少編・復讐編・奴隷編に続いて航海編が脇道逸れて逸れてバルト海戦役あらためグズリ救出大作戦。を経て、今巻の前半は名脇役・シグルドの帰郷編。嫁のグズリを連れ戻せなかった旅の顛末、強面の地元豪族の父親の反応は。

後半は…おおう、そうくるか。23巻かけた前振りの果てに次巻から遂に「ヴィンランド・サガ」なのかな。同時に完結も近そうね。

巻末に15年前の短編「さようならが近いので」。幕末期、死期を迎える近藤勇と沖田総司。猫を斬ろうとして果たせなかった沖田の新解釈。

作者は古い作品を恥ずかしがってますが、こちらも結構なお点前で。

 

ヴィンランド・サガ(23) (アフタヌーンコミックス)

ヴィンランド・サガ(23) (アフタヌーンコミックス)

 

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