#AQM

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#猫を拾った話。 1巻 評論(ネタバレ注意)

…猫じゃねえよソレ。

先月末に3月の新刊をチェックした際にタイトルを見て「あ、これは読もう」と思っていて、発売日が近くなったのでブログ記事の仕込み(タイトルとか書影とかだけ先に作っておく)をしようとAmazonチェックしたら、何この表紙…思ってたんと違う…

会社員のイガイは動物を飼うつもりはなかったが、雨の日の帰り道に見かけた黒い見すぼらしい仔猫を哀れに思い、拾って帰る。

仔猫は足が3本で、口の内側から触手が生え、目は巨大な単眼で、尻尾でくしゃみをし、そして食べたエサの量以上に成長し買って1ヶ月でヒグマのように巨大になった。数々の不穏な兆候が見られるにも関わらず、その行動は猫そのものであった…

という非日常なペット日常もの。表紙見て思ってたんとまた違う…

猫のサイプロクスという感じで、クトゥルフ的な根源的不気味ホラー感があるんですけど、ねこ自身の行動はいたって猫で、でっかいモフモフで奇妙な愛嬌があります。

忘れ物のスマホを届けにイガイ宅を訪れて"ねこ"を一瞬目撃してしまった同僚のサトミさんの「あれは…なに?」という葛藤など。

ある意味、「猫の可愛さの本質とは何か」を問う、問題作と言えるかもしれない。

 

 

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