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#神さまの恋人 5巻 【完】 評論(ネタバレ注意)

大学病院内のコンビニバイト・太郎(23)の裏の顔は人気仮想世界「64 TOKYO」の開発者、「仮想世界」の神だった。

仮想世界で憧れの美人研修医・舞花と同じ顔と名前の女の子と恋に落ちたり、仮想世界内でキルした相手がリアルでも死んだり、なのにそいつが仮想世界で生き返ったり、という近未来SFミステリー。

から、仮想が現実を侵食する超現実SFにシフト。

仮想世界のアバターの影響で現実世界で主人公は背が伸びイケメン化、キャラによっては若返ったり性別まで変わったり。別のバーチャルワールドからクリーチャーのアバターが現実世界に侵食し猟奇事件が続発。

今巻で完結。

前巻あたりからはリアルに顕現して暴虐の限りを尽くす「トウキョウ・ルシファー」率いるVW「ルシファーズ・キングダム」に乗り込んで十一人衆と能力バトル展開に。完全にドラゴンボールだこれwww

たどり着いた先に佇むトウキョウ・ルシファーが語るのは…というこの辺はMATRIX三部作っぽく。

「神さまの恋人」ってお前がタイトル回収すんのかよ!?さっき出てきたばっかの雑魚じゃんお前!?

当初の近未来SFミステリーから超現実SFに、更にバトル漫画を経てたどり着いた結末は。作品の属性に応じて付けてたカテゴリータグが巻を追うごとに増えていき、最終的にはもう「超現実SF異世界チート格闘バトル恋愛セカイ系ミステリー」に。なんだこの漫画…

けっこうメチャクチャな展開でどう畳むんだコレと思ったら、ご都合主義っぽい最後の展開で世界もメチャクチャになった挙句の甘々のハッピーエンド。ある意味「上手くいったパターンの人類補完計画」とでもいうか。急に出てきたね、その設定。

終盤、ヒロインの影薄かったねえ…

正直、テコ入れしすぎてコンセプトがメチャクチャになった漫画を、最後はハッピーエンドに全振りして他のことは…な感じはしますけど、後味悪い終わり方の作品も多い中、あまりにもあまりなハッピーエンドすぎて「まあいっかぁwよかったよかったw」という謎の満足感がある。

 

神さまの恋人(5) (ヤングマガジンコミックス)

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  • 作者:伊賀大晃
  • 発売日: 2020/04/06
  • メディア: Kindle版

 

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