「明日になって今の感動が失われるとしたら
尚更 今のうちに言葉にしとくべきだろ
後で恥かくとか気にしてたら
誰かが評価したものしか評価できない人間になるぞ」
読書するのはめんどくさいが読書家を気取りたい一心で、読んだことにするふりに腐心する女子高生・町田さわ子、自称「バーナード嬢」と、その友人たちの読書語り。
読書あるあるネタ、読書家の自意識、SF好きの友人・神林しおりとの無自覚な微百合ネタなど。
ニッチなネタながらアニメ化もされ、いつの間にか作者・施川ユウキの代表作みたいな扱いに。
テーマがテーマだけに「この漫画が好き」であること自体、読書通でインテリ気取れるアイテムになっているメタな面も。
表紙のとおり流し目が多い巻ながら、相変わらず天然のさわ子相手に独り相撲でドギマギしてしまう神林。
彼女たちの時間を切り取るような情緒的な方向へ少しずつ変容していってる気もしますが、読者にデジャヴを錯覚させる「ニュアンスの世界」に誘う、この作者一流の展開は相変わらず。
印象的なネタやセリフが多くて、どれを引用しようか迷うw
あ、画業20周年、おめでとうございます。
「やっぱ傑作だよ 少なくとも僕にとっては
読む?」
aqm.hatenablog.jp
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