「この山を登ることが三多摩大学山岳部の『通過儀礼』ともなる重要な山
そこには山の基本全てがあると言っても過言ではない
この…丹沢には!」
「タンザニア!?」
「丹 沢 だ っ」
くだらねーwww
12月の刊ですけどタイトルが地味なせいで(失礼)見逃してた。
伝統の三多摩大学山岳部は人数不足で廃部の危機に瀕していた。部員は3年2人、2年1人のわずか3人。
新入生で見学に来たのは、秋田生まれの運動嫌い、長野生まれの虚弱体質、北海道生まれの読書好きの3人の少女だった。先輩部員たちはなんとしても逃がすものかと、正式入部に向けてあの手この手で勧誘する。
全然ユルくない登山をHARTAコミックスらしく文学的にハイテンションに。
新1年3人娘だけの大山登山と遭難、装備の充実と基礎体力づくり、恒例の丹沢登山、上級生だけのハードなクライミング、多摩川水流遡上で次巻に続く。
「登山」漫画というより「登山部」漫画という感じ。大学の部活の求道的な活動とユルい人間関係の独特のアンバランスさが楽しい。
3人娘を主人公に据えてなお地味な作品ですけど、こういう質実に面白い変な漫画を載せ続ける懐の深さは大メジャー誌にないハルタの美点よね。
aqm.hatenablog.jp