アカン、表紙だけで泣いちまいそうだ。(信者)
名門の子女が集う名門学園の生徒会長・白銀御行と副会長・四宮かぐや。プライド高いエリート同士、美男美女同士の「告白した方が負け」。稀代のラブコメメーカーによる恋愛マウント駆け引きバトル、現役最強ラブコメ。
「終わりにしましょう
私たちの主従関係は今この時を以て終わりとします
後の処理は私で致します 貴女はもう自由ですよ
今までごめんなさい」
「なんで貴女が謝るんですか
10年間 私は貴女を裏切り続けてきました」
『こうして 四宮かぐやと早坂愛の主従関係は幕を閉じた』
本当はもっと他に引用したいセリフがいっぱいあるんですけど、どれもこれもちょっと憚られますね。未読の方はぜひ本編で。
連続エピソード「早坂愛の友達」。修学旅行編、早坂愛編。
長きに渡って密偵としてかぐやの近くに侍り、その罪悪感からついに限界に達した早坂を巡る、どシリアスなエピソード。
最近、敬愛する知り合いの方がこの作品を読み始めたんですが、「マキと早坂と藤原が可哀想で見てられない」と6巻で一旦読む手が止まってしまったようです。自分はそれも含めてギャグコメディとして流して笑ってたエピソード群なんですけど、「言われてみれば確かに」と自分の鈍感な感性に恥じ入ってしまいました。
「ただ、赤坂アカはそのままその子たちを放っておく作家じゃないですよ」とお伝えしたいところなんですけど、そうした展開は6巻からは遥か遠く、そうした救いのエピソードを後に持っていく構成にしたのは作者自身で、そこに至るまで読み続けるか否かはご本人の感性や判断や縁によるものであって他人が押し付けていいものではないので、お伝えできずにいます。
なにかの機会に、名シーンだらけのこの作品の中でも屈指のこの名エピソードが、その人の目に留まることがあればいいなぁと思います。
「ミコちゃん!『う』で始まり『こ』で終わる言葉!!
早く『う○こ』出して上がってください!」
その次がこのエピソードだもんなぁ…緩急ってレベルじゃねえぞwww腹立つわぁwww
「鼻の奥がツンてなって 苦しくなる
会長 私どうしたら良いんでしょう」
もう一つのシリアス・エピソード、石上とミコとつばめの三角関係編。
アカンなこれ、俺つばめ派なのに揺さぶられまくりだわ。石上お前2つに分裂してそれぞれミコとつばめと付き合うとかでけへんのか。
自分は男女の関係に周囲が派閥を作って議論するとか嫌いで、白銀というか作者も嫌いっぽいですけど、漫画としてそこ敢えて突っ込んでった感が。実際面白くなってるんで文句も言えねえ。
あと白銀とミコの組み合わせ、良いよね…
「父さんVチューバーで食っていこうと思うんだ」
箸休めのギャグコメディ回かと思ったら、これ本筋に接続するかね普通。どういう脳みそしてんだ。あと圭ちゃん可愛い。
「こんな子安アパートに
住まわせるのは危険じゃ?」
おまけ漫画。
圭ちゃん可愛い。「子安アパート」って絶対コレわざとやってるだろw
巻末に赤坂アカが作画の横槍メンゴとタッグを組んで原作を務める二毛作「推しの子」の第1話を丸々収録。ヤンジャン編集部が「天才漫画家」ってアオリ付けちゃうのねこの人。
その分「かぐや様」本編の量が少なくなるでもなく、前巻と同じ200ページちょいの本編に上乗せで50ページ近いオマケをつける大盤振る舞い。電子版だけなのかな?紙書籍でやったらこの巻だけ分厚くなっちゃうけどw
まあどっちにせよ、「推しの子」も買って読みます、ので。
今巻もありがとうございました。
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